2013 Fiscal Year Research-status Report
肺癌化学療法の個別化治療における高分解能CTの役割
Project/Area Number |
25461826
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
田中 伸幸 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90294636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星井 嘉信 山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (00263773)
松永 尚文 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40157334)
木戸 尚治 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90314814)
上田 和弘 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90420520)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 肺癌 / EGFR遺伝子変異 / 高分解能CT / すりガラス様高吸収域 |
Research Abstract |
山口大学におけるInstitutional Review Bord (IRB) approvalを得て、研究を開始した。本年度の手術症例においては、EGFR遺伝子変異結果を得ることができた(保険収載があるため、通常診療において検査を提出した)(約60例)。過去の症例においては、科研費から検査費を捻出する必要があり、予定通り、過去の105例の肺癌患者手術例をEGFR遺伝子変異検査に提出したが、そのうち、13例は検査不能であり、計92例の患者のEGFR遺伝子変異の結果が得られた。また、これらの患者の術前の高分解能CT (HRCT) 所見の検討項目を設定し、腫瘍径、腫瘍全体に占めるすりガラス様高吸収域および充実部分の割合、境界、スピクラの有無、ノッチの有無、血管・気管支の流入所見の有無、内部の気管支透亮像の有無、程度の視覚評価をHRCTの検討項目として選定した。これらのうち、腫瘍全体に占めるすりガラス様高吸収域および充実部分の割合については、今後、検討方法について、詳細に再評価する必要があり、HRCTの生データにより、CT装置に付属するワークステーションを用いて、CT値についてのヒストグラム解析なども加えて検討する予定である。視覚評価については、2名の放射線科医がそれぞれ、個別に評価し、評価が異なった所見については、合議にて決定する予定であり、現在、2名の放射線科医による視覚評価を開始するところである。 手術例については、病理学的評価も施行し、HRCT所見に対応する病理学的所見について、検討項目を設定し、腫瘍の組織型、分化度、腫瘍全体に対する線維化巣の割合、リンパ管・脈管侵襲の有無、等を評価項目として設定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
HRCT所見の設定、特に、CTワークステーションにおける、すりガラス様高吸収域と充実部分の割合の設定、方法についての設定に手間取り、HRCT所見の読影に取りかかるのが遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
HRCT所見の読影およびワークステーションにおける評価を急ぐ必要があるが、一旦決定するとそれほど読影、評価には時間はかからないと思われる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
直接経費のなかの「その他」として、EGFR遺伝子変異検査費を計上していたが、提出標本のなかで検体の保存状態等の理由で検査が不可能であった検体がかなりあり、それらに対しての検査がなされなかったため、「その他」の費用が使用されなかった。これらは次年度に持ち越して使用する。 上述の使用されなかった費用は平成26年度に同じ費用として使用する。
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