2015 Fiscal Year Annual Research Report
磁気ナビゲーションを用いた診断支援型乳腺超音波イメージングシステムの開発
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25461999
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
中野 正吾 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20351108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 公人 愛知医科大学, 医学部, 講師 (00524331)
吉田 美和 昭和大学, 医学部, 講師 (30556098)
高阪 絢子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (50440748)
安藤 孝人 愛知医科大学, 医学部, 助教 (40634134)
手塚 理恵 愛知医科大学, 医学部, 助教 (20634132) [Withdrawn]
福富 隆志 愛知医科大学, その他部局等, 名誉教授 (30165302)
石口 恒男 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70115525)
塩見 有佳子 (毛利有佳子) 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90465576)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 乳癌 / 超音波fusion 技術 / MRI-detected lesion / MRIガイド下生検 / USガイド下生検 / RVS |
Outline of Annual Research Achievements |
Real-time virtual sonography (RVS)は超音波診断装置、磁気位置センサーユニット(センサー、発生器、検出ユニット)およびワークステーションにより構成される。MRIボリュームデータからmulti-planar reconstruction(MPR)画像を作成し、DICOM規格の画像情報として予めワークステーションに取り込んでおく。磁気発生器から発生した磁場を探触子の先端に取り付けられた磁気センサーが検出することにより、探触知の動きに一致した任意の多断面MRI 画像を再構築して、これと超音波画像とを連動して表示すること(MRI-RVS)が可能となる。またRVS技術を応用し、US画像情報を位置情報とともにボリュームデータとして保存し、リアルタイムなUS画像と同一断面のバーチャルUS画像を同期すること(US-RVS)も可能である。我々はこれまでに乳腺良性腫瘍の経過観察、乳癌術前化学療法におけるUS-RVSの有用性について検討を行ってきた。今回、初回の乳腺USでは同定できずprone MRIにてはじめて検出される病変(MRI-detected lesion)のUSでの検出におけるMRI-RVSの有用性についてレトロスペクティブに解析を行った。Second-look USでも検出できなかった39例のMRI-detected lesionに対し、新たにsupine MRIを追加し、RVSを用いてMRI-detected lesionの検出を試みた。39例中、33例(85%)がRVSを併用することで、USにて病変が同定され、USガイド下生検を行うことが可能であった。うち24%が悪性であったが、76%は良性であった。欧米においてはMRI-detected lesionはMRIガイド下生検でサンプリングされるが、大掛かりな装置が必要で、また検査に時間がかかることが知られている。RVSを用いることで、多くのMRI-detected lesionがUSで検出できることより、MRIガイド下生検が不可欠な患者をより厳選できるようになり、MRIガイド下生検に伴う、医師、患者の負担を軽減できる可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)