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2013 Fiscal Year Research-status Report

レミフェンタニルが吸入麻酔薬による心筋保護効果と抗炎症効果に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 25462404
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

田中 克哉  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30263841)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大下 修造  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 非常勤講師 (60144945)
堤 保夫  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (90523499)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords薬理学 / ストレス / レミフェンタニル / 吸入麻酔薬 / 心保護効果 / プレコンディショニング
Research Abstract

本研究では超短時間作用性オピオイドであるレミフェンタニルを吸入麻酔薬に併用することで、心筋保護効果が相加相乗的に強力に発揮できるか、ウサギの心筋虚血再灌流モデルで評価することを主目標とし、平成25年度はイソフルランおよびレミフェンタニルによるプレコンディショニング現象を観察することが計画された。
これまでレミフェンタニルによるプレコンディショニングが心筋梗塞サイズに及ぼす影響について動物実験で観察したことがなかったので、レミフェンタニルによるプレコンディショニング現象が存在するかどうか実験を開始した。13週齢オス日本白色種ウサギの耳静脈からペントバルビタール30mg/kgを投与し、入眠確認後、気管切開を行い人工呼吸を行った。右内頚動静脈にそれぞれカテーテルを挿入して動脈血圧測定と輸液投与、薬剤投与にそれぞれ用いた。左開胸後、冠動脈左前下行枝の枝に4-0絹糸をかけ、冠動脈閉塞と再灌流が行えるようにした。すべてのウサギは30分間の冠動脈閉塞と3時間の再灌流を施した。最後に再び冠動脈を閉塞し、Evans blue dyeを静脈内投与し冠動脈還流領域を非還流領域を区別して心臓を迅速に取り出しそれらを分離した。TTCにて染色を行い心筋梗塞サイズを測定した。
コントロール群は虚血再灌流障害のみ加えた群、レミフェンタニルは0.1および0.2mcg/kg/minを冠動脈閉塞45分前から投与し、30分間投与後中止した。血行動態はレミフェンタニルをどちらの投与量でも変動は見られなかった。しかし、心筋梗塞サイズ減少が認められず、ウサギの個体動物でレミフェンタニルの心筋保護効果を発揮するための投与量の決定のため再度、文献を収集しオピオイドによる心筋保護効果についての最新情報をまとめて総説を発表した。これにより投与量はこの10倍程度必要で、現在検証中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

我々の講座では動物実験用の麻薬を使用した実験を現在行っていなかったが、今回新規に動物実験に麻薬を使用するために法的な手続きをとる必要性があった。レミフェンタニルは医療用の麻薬であり、動物実験で使用するためには臨床使用とは別の麻薬免許を取得する必要がある。免許を取得するためには、動物実験に使用するレミフェンタニルを保管する、簡単に持ち運びができない頑丈な鍵のかかる金庫が必要である。この金庫を準備するのに時間がかかり、徳島県から麻薬の免許を出してもらい、レミフェンタニルが納入されたのが11月になってしまい、取り掛かりが遅れてしまった。さらに、予定していたレミフェンタニルの濃度では心筋梗塞サイズの減少が観察されず、レミフェンタニルの投与量や投与方法について再考しなければならないことになった。
しかし、この間逆にオピオイドが心筋保護効果に及ぼす影響について文献を検索し、知識の整理をする時間ができた。また、幸運なことに以前の留学先の研究者たちとオピオイドによる心筋保護効果についての総説を共同で発表することができた。レミフェンタニルの投与量は最初に想定した量は少なすぎるようなので、現在最初の10倍量で実験を行っている段階である。

Strategy for Future Research Activity

平成25年度の計画はやや遅れてしまったが、レミフェンタニルの投与量の方針が決まれば、実験方法は確立されているので、25年度分と26年度分を同時進行で行うことが可能である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成26年3月納品となり支払いが完了していないため、次年度使用額が生じた。
平成26年4月に支払い完了予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Opioid-induced Cardioprotection2014

    • Author(s)
      Katsuya Tanaka, Judy R. Kersten, Matthias M. Riess
    • Journal Title

      Current Pharmaceutical Design

      Volume: 20 Pages: 印刷中

    • DOI

      DOI: 10.2174/1381612820666140204120311

    • Peer Reviewed
  • [Remarks] 徳島大学教育研修者総覧 田中克哉

    • URL

      http://pub2.db.tokushima-u.ac.jp/ERD/person/60304/profile-ja.html

URL: 

Published: 2015-05-28  

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