2015 Fiscal Year Annual Research Report
遅発性脊髄障害とDセリン~ノックアウトマウスを用いた研究~
Project/Area Number |
25462406
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
渕上 竜也 琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (10381211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 匡勝 琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (00315483)
中村 清哉 琉球大学, 医学部附属病院, 准教授 (00363680)
垣花 学 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20274897)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Dセリン / 遅発性対麻痺 / リン酸化ERK1/2 / p38 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、大動脈血管内治療の症例が増加してきたが、同時に遅発性対麻痺の発生頻度も増加している。当教室で開発したマウス脊髄虚血後の遅発性対麻痺モデルを用いた予備実験において、神経変性疾患の病態生理に関わっていると報告されているDセリンが脊髄に異常発現することを見出した。このDセリンが、遅発性対麻痺の病態生理に関わっているか否かを検討することを目的とし、神経行動学的、病理組織学的、免疫組織学的、分子生物学的そして遺伝子工学的検討を行い、多面的観点からDセリンと遅発性対麻痺の病態生理の関係を証明することを試みた。 マウスを用いた脊髄虚血作成し、遅発性脊髄障害における脊髄神経細胞死へのNMDA受容体の関与を、リン酸化ERK1/2およびp38の経時的変化をWestern Blotならびに脊髄運動神経(ChAT陽性)との免疫二重染色をで証明し、マウス遅発性脊髄障害におけるSRおよびDAO発現の局在の検討】虚血後24時間目に脊髄を採取し、SR(マウス抗SR抗体)およびDAO(ウサギ抗DAO抗体)と神経細胞(NeuNあるいは蛍光ニッスル)、活性型星状細胞GFAP)、活性型マイクログリア(Mac-2)を免疫二重染色。マウス遅発性脊髄障害モデルにおける脊髄内SRおよびDAO発現および活性の経時的変化を観察しようとしたが、結果的にはDセリンの遅発性対麻痺への関与を証明できなかった。
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Research Products
(3 results)