2015 Fiscal Year Annual Research Report
全身麻酔薬による臓器保護作用発現に関与するマイクロRNAの同定
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25462459
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
片山 浩 川崎医科大学, 医学部, 教授 (90161067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 義彦 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (00287848)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | マイクロRNA / 全身麻酔 / 臓器保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)雄性 Wistar ラットを3群(対照(C)群、虚血再潅流(I/R)群、セボフルラン(S)群)に分けた。 ペントバルビタールで麻酔し動静脈路確保、気管切開を行った後に人工呼吸を開始した。開腹して両側腎門部をクランプ(=虚血、30分)、解除(=再潅流、1時間)の後に両腎を摘出し一方はRNA later液中に保存、もう一方は凍結保存した。C群は開腹操作のみを行った。またS群はI/R群と同様のプロトコルだが気管切開後の全行程で2%セボフルランを付加した。 2)3群から得られた腎組織より small RNA を含む total RNA を抽出し、そのマイクロRNAアレイ解析結果をクラスタリング解析したところ、12 種類のマイクロRNAについて興味深い発現変動が認められた。 3)マイクロRNAアレイ解析により I/R 群で二倍以上の発現増加あるいは減少が認められたおよそ 30 種類のマイクロ RNA について、リアルタイム PCR 法を用いて validation を行うとともに、そのいくつかについて RhoA や SLC7A1 を標的遺伝子とする可能性を示唆した。 4)現在、これらの結果をまとめて論文執筆中である。
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Research Products
(12 results)