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2013 Fiscal Year Research-status Report

前立腺癌の再燃およびドセタキセル耐性獲得メカニズムにおける微小環境の影響

Research Project

Project/Area Number 25462473
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

角野 佳史  金沢大学, 大学病院, 助教 (10397218)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北川 育秀  金沢大学, 大学病院, 講師 (00452102)
溝上 敦  金沢大学, 医学系, 准教授 (50248580)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords前立腺癌 / パクリタキセル耐性 / 間質細胞 / 微小環境
Research Abstract

H25年度は、間質細胞の初代培養は長期培養ができないことから、前立腺癌組織針生検から樹立された間質細胞のうちホルモン療法後に再燃した患者から得られた間質細胞を用いてSV40-Tantigenを導入し強制発現させ不死化を試みた。ところが、SV40-Tantigenを用いても不死化する細胞が出現せず、長期間継代培養することができず、間質細胞の不死化は断念せざるを得なかった。
このため、すでにある正常前立腺由来間質細胞と前立腺癌由来間質細胞とをアンドロゲン非依存性細胞株PC-3, DU145と共培養して、パクリタキセル、ドセタキセルに対する感受性の変化を調査した。その結果、間質細胞の有無にかかわらず、ドセタキセルに対する感受性に変化は認められなかった。またパクリタキセル耐性細胞株PC-3-TxR, DU145-TxRとも共培養させ、ドセタキセルに対する感受性の変化を観察した。この実験においても間質細胞の有無で感受性の変化は観察されなかった。このため、間質細胞の種類(異なる患者由来の間質細胞)や、間質細胞の数などを調整して検討中である。また異なる患者由来の間質細胞からRNAを抽出した後、cDNA microarray analysisを行い、間質細胞の遺伝子発現プロファイルを作成した。間質細胞がドセタキセル耐性に関与する可能性が示唆されたときに、間質細胞このプロファイルを用いることによって、抗癌剤耐性化に関与する遺伝子を同定中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

間質細胞の不死化に失敗したため、間質細胞の初代培養を用いてのみの実験となり、実験の効率が低下した。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は再燃前立腺癌に対する新規抗癌剤cabazitaxelが保険収載され、臨床でも使用可能となるため、このcabazitaxelに対する前立腺癌細胞耐性株を樹立し、親株との比較、間質細胞共存下での感受性の変化を観察する予定である。
また耐性株を樹立後、親株と耐性株の遺伝子発現プロファイルを明らかにするためにcDNA microarray analysisを行う予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度に行った間質細胞の培養実験があまり上手くいかなかったため、消耗品費を当初より使用せずに残額が生じた。
平成25年度に引き続きin vitroでの培養細胞の維持、管理に使用し、 cDNA microarray analysisを行うために使用する予定である。また、細胞を培養するためのCO2インキュベーターが老朽化しているため、この更新費用にあてる予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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