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2015 Fiscal Year Annual Research Report

子宮内膜症を制御する新規接着因子の解明-iTRAQ 法による網羅的解析を通じて

Research Project

Project/Area Number 25462592
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

橋本 香映  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90612078)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 澤田 健二郎  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00452392)
馬淵 誠士  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00452441)
磯部 晶  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60397619) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords子宮内膜症 / 接着因子
Outline of Annual Research Achievements

最終年度は前年度までに絞り込まれた標的タンパクのうちVCAM-1に絞って研究を行った。子宮内膜症病変の進展を促進する因子としては、NF-κB が内膜症細胞で活性化されていること、腹腔内微小環境においてIL-6, IL-8, TGF-β、TNF-αなどのサイトカインが増加しており、腹腔内炎症とマクロファージが子宮内膜症の進展に関与していることが報告されている。前年度までの検討にて子宮内膜症間質細胞ではVCAM-1の発現が増加しており、VCAM-1中和抗体の添加により子宮内膜症間質細胞の腹膜中皮細胞に対する接着が減少し、遊走能が低下することは明らかとなったが、中和抗体以外に臨床応用可能なVCAM-1の発現経路に作用する薬剤を検討するにあたり、これらの炎症性サイトカインとNF-κBに着目した。VCAM-1のプロモーター領域にNF-κB結合部位が存在することが既知であったため、子宮内膜症間質細胞においてもVCAM-1がNF-κBの発現を調節しているかどうか検討した。子宮内膜症間質細胞においても、NF-κBはVCAM-1の発現を調節していた。そこですでに卵巣癌細胞株および卵巣癌モデルマウスにおいて使用経験のある、IKK阻害剤を子宮内膜症においても使用することとした。IKK阻害剤投与により子宮内膜症間質細胞においてVCAM-1の発現低下および子宮内膜症間質細胞の腹膜中皮細胞に対する接着減少と遊走能の低下が認められ、IKK阻害剤が子宮内膜症の進展を抑制する薬剤となりうる可能性が示唆された。
子宮内膜症間質細胞においてVCAM-1の発現が増加しており、これが子宮内膜症細胞の腹膜への接着に作用する因子の一つであることが明らかになった。VCAM-1を阻害するには中和抗体が有効であったが、NF-κBの活性化を抑制するIKK阻害剤でも同様の効果が確認できた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 子宮内膜症病変形成におけるVCAM-1の関与の検討2015

    • Author(s)
      澤田育子 橋本香映 中村幸司 戸田有朱香 中塚えりか 木瀬康人 澤田健二郎
    • Organizer
      第67回日本産科婦人科学会学術講演会
    • Place of Presentation
      横浜
    • Year and Date
      2015-04-09 – 2015-04-12

URL: 

Published: 2017-01-06  

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