2015 Fiscal Year Annual Research Report
網羅的糖鎖解析グライコミクスによるぶどう膜炎炎症増悪マーカー探索
Project/Area Number |
25462745
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
南塲 研一 北海道大学, 大学病院, 講師 (70333599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北市 伸義 北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 教授 (40431366)
西村 紳一郎 北海道大学, 先端生命科学研究科(研究院), 教授 (00183898)
天野 麻穂 北海道大学, 先端生命科学研究科(研究院), 特任助教 (80365808) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 網膜ぶどう膜炎 / ベーチェット病 / 糖鎖解析 / 炎症増悪マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
ベーチェット病に伴う網膜ぶどう膜炎の治療にインフリキシマブが用いられるようになり、インフリキシマブが高い有効性を示すことが知られている。しかしながらインフリキシマブ導入後もぶどう膜炎を生じる患者がいるのも事実であり、今回我々はぶどう膜炎の発症時に特異的に上昇する糖鎖について検討をおこなった。 インフリキシマブ導入後もぶどう膜炎を生じる患者の血清について、新しい糖鎖構造解析グライコブロッティング法をもちいて網羅的糖鎖解析をおこなった。なお、コントロールとしてインフリキシマブ治療導入によりぶどう膜炎が生じなくなったベーチェット病患者の血清をもちいた。 インフリキシマブ導入が必要であった眼炎症発作を繰り返すベーチェット病患者は34例であり、そのうち25例はインフリキシマブ導入後にはぶどう膜炎はみられなくなった(有効例)が、9例ではインフリキシマブ導入後もぶどう膜炎がみられた(無効例)。抗インフリキシマブ抗体について検討したところ、有効例25例では検出されず、無効例9例中4例で抗インフリキシマブ抗体がみられた。 患者血清について網羅的糖鎖解析をおこなったところ、検出を試みた70糖鎖のうち、有効例では53糖鎖,無効例では56糖鎖が検出され、そのうち40糖鎖について糖鎖ピークに有意な相関係数が得られた。2群間比較では、m/z1680, m/z2337, m/z2379, m/z3195の4つの糖鎖において比較的明確な差異が認められ、いずれも無効例に多くみられるという結果であった。 無効例に多くみられた4つの糖鎖はぶどう膜炎の発症マーカーとなる可能性がある。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Single center study on ethnic and clinical features of Behcet’s disease in Moscow, Russia2015
Author(s)
Lennikov A, Alekberova Z, Goloeva R, Kitaichi N, Denisov L, Namba K, Takeno M, Ishigatsubo Y, Mizuki N, Nasonov E, Ishida S, Ohno S
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Journal Title
Clin Rheumatol
Volume: 34
Pages: 321-327
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Development and validation of new diagnostic criteria for acute retinal necrosis2015
Author(s)
Takase H, Goto H, Mizuki N, Mizuuchi K, Namba K, Ohguro N, Okada A, Sonoda K, Tomita M, Keino H, Kezuka T, Kubono R, Shibuya E, Takahashi H, Yanai R, Mochizuki M.
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Journal Title
Jpn J Ophthalmol.
Volume: 59
Pages: 14-20
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] A major review: current aspects of ocular Behcet's disease in Japan2015
Author(s)
Namba K, Goto H, Kaburaki T, Kitaichi N, Mizuki N, Asukata Y, Fujino Y, Meguro A, Sakamoto S, Shibuya E, Yokoi K, Ohno S
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Journal Title
Ocul Immunol Inflamm.
Volume: 23
Pages: S1-S23
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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