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2014 Fiscal Year Research-status Report

アナフィラキシーショックにおける脳循環の統合的研究

Research Project

Project/Area Number 25462839
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

芝本 利重  金沢医科大学, 医学部, 教授 (90178921)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 倉田 康孝  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00267725)
利波 久雄  金沢医科大学, 医学部, 教授 (70139773)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywordsアナフィラキシーショック / 脳組織血流量 / 内頚動脈血流量 / 腸間膜動脈血流量 / 出血性ショック / ラット
Outline of Annual Research Achievements

アナフィラキシーショック時の脳血流の動態を麻酔下ラットにおいて内頚動脈血流量と脳組織血流量を腸間膜動脈血流量とともに測定し、同程度の血圧低下を起こす出血性ショックと比較検討した。実験は麻酔、自発呼吸下に右大腿動脈から体血圧を測定した。脳外を灌流する左外頚動脈を結紮後、超音波血流計により左総頸動脈血流量を内頚動脈血流量として測定した。開腹後、腸間膜動脈血流量を同時測定した。頭頂部からドップラー組織血流計で脳組織血流量を測定した。次の2実験群で検討した; (1)アナフィラキシーショック群(n=7): ovalbumin(1mg)皮下投与2週後に抗原(0.6mg)を静注してアナフィラキシー低血圧を惹起した。その後、1時間観察; (2) 出血性ショック群(n=7):脱血により血圧をアナフィラキシーショック群と同様に低下させた。次の実験結果を得た。両群ともに血圧低下の開始から1分後には同様に体血圧は69mmHg前後に低下し、10分には最低値37mmHg前後に達した。その後、徐々に回復し60分には81mmHg前後となった。アナフィラキシー群では内頚動脈血流量は血圧とともに低下し、20分には16%と最低になり、その後60分には40%に回復した。一方、腸間膜動脈血流量は血圧低下初期に一過性に30%増加したのち、速やかに低下し10分には14%となった。脳組織血流量は血圧とともに低下し、25分には54%の最低値に達し、60分にはは62%に回復した。出血群では内頚動脈血流量と脳組織血流量の変化はアナフィラキシー群と同様であったが、腸間膜血流量は初期の増加はなく、一方向性の低下を示し、アナフィラキシー群とは初期を除き有意差はなかった。以上の成績よりアナフィラキシー低血圧時の脳血流の低下は同様の出血性低血圧と比べて差異は認められないことが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

ラットのアナフィラキシーショックモデルにおいて脳循環の血流測定は予定どうりに遂行できたが、比較する低血圧群で出血性低血圧は終了したが、計画していた血管拡張性低血圧であるsodium nitroprusside投与の群が完全には終了しておらず、残りの5例の実験を遂行中であるため。

Strategy for Future Research Activity

前年度の脳血流量測定実験の血管拡張群の例数(5例)を追加する実験を行うとともに、次年度は当初の計画に従って行う。

Causes of Carryover

本年度の実験が完全に終了しておらず、未遂行の実験のラットの購入費が残ったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

本年度の未遂行の脳血流実験を完結するためラット購入に使用する。なお、平成27年度の請求額の直接経費130万円から、2万円をさらに本年度できなかった実験にあてる。したがって、平成27年度の実験は調整して128万円で支障のないように工夫して行う予定である。

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Published: 2016-05-27  

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