2015 Fiscal Year Annual Research Report
非咬合モデルマウス咀嚼筋におけるmiR-206によるAChRクラスター形成の調節
Project/Area Number |
25463037
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
菅 武雄 鶴見大学, 歯学部, 講師 (40247333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 明 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20166763) [Withdrawn]
小川 匠 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20267537)
安藤 準 鶴見大学, 歯学部, 講師 (00282765)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アセチルコリン受容体 / miR-206 / miR-29a |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は非咬合モデルマウス(mi/mi)の咀嚼筋におけるmiR-206によるACh受容体クラスター形成調節機序を解明することである。生後発達過程におけるmiR-206 の発現量は咬筋では、4 週齢において野生型は顕著に増加し12 週齢で減少した。mi/mi は1 週齢から12 週齢の間で顕著な変化は認められなかった。4 週齢においてmi/mi におけるmiR-206 の発現量は野生型と比較して有意に低かった。mi/miの生後発達過程におけるmicroRNAやアセチルコリン (ACh) 受容体クラスター形成に関わるとされる因子群 (Agrin, MuSK, Lrp4, Rapsin etc.) の発現量変化を詳細に行う予定であったが、mi/miマウスの出産数が少なく、また新たなmi/miマウスの入手も不可能となったため、物理的に歯を除去したマウスにおける実験を試みた。しかし物理除去マウスにおけるmiR-206の発現量は12週齢までに多少の変動はあったもののmi/miよりも野生型のものに近かった。Agrin, MuSK, Lrp4, Rapsinにおいても同様の結果であった。一方miR-29a の発現量変化を、Realtime RT-PCR法にて解析した。miR-29a もmiR-206 同様に野生型では 1 週齢から4 週齢にかけて発現量が顕著に上昇し、12 週齢では 1 週齢とほぼ等しい発現量に減少する。mi/mi ではこれもmir-206 と類似して12 週齢までに大きな発現量変化は無かった。miR-29a に関しては miR-206 と異なり、物理除去マウスにおける発現量変化は mi/mi に近い結果が得られた。ACh 受容体クラスター形成因子に関しては野生型と物理除去マウス間で大きな相違はなかったが、miR-29a の発現量変化は顕著に異なり、物理除去マウスとmi/miが類似の結果となったことから、生後発達過程におけるmiR-29a, 29b, 29c の発現量変化を詳細に比較解析した。3種のmiR-29 は物理除去マウスにおいて類似した発現量変化を示したが、miR-29a の変化量が最も著しかった。
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