2015 Fiscal Year Annual Research Report
ナノアパタイトとナノコラーゲンによる生体極似骨梁構造を持つ人工骨の開発
Project/Area Number |
25463059
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
八上 公利 松本歯科大学, 歯学部附属病院, 准教授 (00210211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 浩志 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (00278178)
笠原 香 松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (20064694) [Withdrawn]
牧 茂 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20134942)
定岡 直 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (80549395)
川原 一郎 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20319114)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 骨粗鬆症 / 糖尿病 / 骨再生 / ナノコラーゲン / アパタイト / VEGF / 幾何構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】これまでに我々は,幾何構造による血管形成と骨形成による効率的な骨再生材料の開発を行い,ハニカム型37H-β-TCP(37H)が効率的に骨形成することを実証してきた(Yagamiet al.JBMME, 2012).そこで、今回はハニカム型37H-β-TCPにアテロコラーゲンをコート(Col37H)したものにおいて、骨形成における血管成長とコラーゲンとの関係の評価を行った。【方法】In vitroにおいて間葉系幹細胞をCol37Hとともに培養し、骨形成遺伝子および血管形成遺伝子との関連と検討した。また、ラット頭頂骨骨膜下へ同担体を埋入後、1~6週後にサンプルを周囲組織と共に摘出し、非脱灰硬組織切片にて組織解析を行った.【結果および考察】間葉系細胞の培養において、Col37HはOsterixやALPとともにVEGFmRNAの発現を増強させた。移植実験では何れの担体の孔内においても,カルセインおよびアリザリンによる骨組織形成が確認された.2週後においてCol37Hでは37Hよりも、VEGFの発現が増加し、骨膜側および既存骨膜側骨表面からの太くて豊富な血管の形成された。そして、ハニカム孔内における骨形成は,Col37Hの方が37Hより多く形成されていた.骨密度は、Col37Hのほうが37Hに比べやや高かった。以上のことより、Col37Hは早期の骨形成を促進することができ、より効率的な骨形成法が行えると思われ,骨再生療法へ貢献できると考えられる.
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Research Products
(2 results)