2015 Fiscal Year Research-status Report
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25463245
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
島津 篤 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (10274094)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | semaphorin / plexin / 歯髄 |
Outline of Annual Research Achievements |
最近、軸索伸長のガイダンス因子として知られていたセマフォリン(Semaphorin; Sema) 3Aが、骨芽細胞の分化促進と破骨細胞の分化抑制を同時に行うことで、骨保護作用を示すことが報告された。Sema3Aは軸索伸長のガイダンス因子として知られるセマフォリンファミリーに属するタンパク質で、哺乳類では、サブタイプを含め約20種が同定されている。Sema3Aは、これまで軸索伸長のほか免疫制御やがん細胞の増殖抑制などさまざまな機能が報告されているが、骨代謝における役割は、わかっていなかった。
生後12日齢のC57BLマウス (♂)の下顎骨を用いてSema3Aの免疫染色を行った結果、免疫染色の結果、歯周および歯髄組織においてSema3A陽性細胞が広く分布していた。 また歯髄細胞とマクロファージ様細胞におけるSema3Aの発現および機能の検討を行った。培養歯髄細胞は、Sema3AおよびSema3Aの受容体を発現していたが、マクロファージ様細胞は、受容体との報告のあるplexinを発現していた。さらにSema3A は、マクロファージ様細胞のRANKLで誘導される破骨細胞への分化を部分的に抑制することが観察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度の免疫染色による組織分布に引き続き、培養細胞にて検証実験を実施し、さらに歯髄組織中に存在するマクロファージに対するSemaphorinの機能の一部を明らかにすることができ、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度中途に中央研究室にリアルタイムPCR装置が新規導入され、同装置の使用が可能となった。リアルタイムPCR装置を使用しての分析は、従来の方法と比較し、分析精度が格段に向上した。以前の結果をリアルタイムPCR装置を用いて、検証実験を実施の上、さらさる研究の進展を目指す。
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Causes of Carryover |
当初計画において動物から単離した細胞を使用するところを、性質をよく保存している樹立株を使用することとなったこと、また抗体作製・免疫染色の行程を、高効率な抗体を入手することができたこと等によって、研究費に次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度中途に中央研究室にリアルタイムPCR装置が新規導入され、同装置の使用が可能となった。リアルタイムPCR装置を使用しての分析は、従来の方法と比較し、分析精度が格段に向上することが期待できる。以前の結果をリアルタイムPCR装置を用いて、検証実験を実施の上、さらさる研究の進展を目指す。
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Research Products
(2 results)