2013 Fiscal Year Research-status Report
特別支援学校における医療的ケアへの支援システムの構築
Project/Area Number |
25463501
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
二宮 啓子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (50259305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内 正子 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (20294241)
山本 陽子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (60622553)
市之瀬 知里 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (50635753)
勝田 仁美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (00254475)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 医療的ケア / 特別支援学校 / 看護師 / 支援システム / 教諭 / 認識 / 連携 |
Research Abstract |
平成25年度は、各自治体の特別支援学校における医療的ケアへの支援体制と看護系大学・関係団体との協働の実態とそのニーズ、特別支援学校で医療的ケアを実施している看護師、教諭と養護教諭のそれぞれが担っている役割と課題を明らかにすることを目的とし、国内外の特別支援学校における医療的ケアの実態やその支援体制に関する文献を取り寄せ、系統的な文献レビューを行った。文献から得られた知見を参考に都道府県等の教育委員会指導主事への質問紙、及び特別支援学校の看護師、教諭、養護教諭への質問紙を作成すると共に、著者が所属する大学で研究計画書の倫理審査を受け、承認を得た。その後、4種類の質問紙調査を実施し、3月末で回収を行った。回収数(率)は、指導主事が31件(47%)、看護師が156件(36.7%)、教諭が149件(35.1%)、養護教諭が168件(39.5%)であった。また、平成26年度に実施予定の看護師のグループインタビューの調査協力依頼も行った。 さらに、学校に医療的ケアを導入した先進国である米国における医療的ケアと安全を担保した組織作りの現状を学ぶために、米国メイン州立大学での資料収集と共に、医療的ケアを実施しながら特別支援教育を受けている子どもが通学する小学校と高等学校を訪問し、学校での医療的ケアの実施状況や授業への参加状況を視察した。米国には特別支援学校はなく、一般の小中高校に、医療的ケアが必要な子どもに訪問看護師が同行し、教諭とケアの調整を行いながら医療的ケアを行っていた。以前は、教諭が医療的ケアの一部を行っていたこともあったとのことであった。1名の訪問看護師との契約は週に1~2回で、医療的ケアの必要な子どもは複数の看護師とケアの契約をしながら学校生活を送っていた。米国の学校における医療的ケアの状況を参考にしながら日本における医療的ケアへの支援システムを検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた質問紙調査の実施・回収が終わり、データ入力が予定より少し遅れているが、ほぼ研究計画書通りに進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画書に従って進めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度に指導主事、看護師、教諭、養護教諭の4種類の質問紙調査を実施したが、実施時期が予定より遅れたため、入力作業が平成26年度になり、それに伴い、データ入力に対する支払いも平成26年度になった。 現在、4種類の質問紙調査内容の入力作業を行っており、平成26年度の5月中には支払い手続きを行う。 平成26年度は特別支援学校看護師のグループインタビュー、並びに看護系大学教員と都道府県看護協会職員への質問紙調査を実施する。
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