2013 Fiscal Year Research-status Report
北極季節海氷上の海塩粒子: 海氷からの粒子発生とフロストフラワー
Project/Area Number |
25550018
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
原 圭一郎 福岡大学, 理学部, 助教 (10390593)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
的場 澄人 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (30391163)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | フロストフラワー / エアロゾル / 海塩組成分別 / 海氷 / 北極 |
Research Abstract |
為替レートの急激な変動により、本研究課題の予算枠では、カナダ(レゾリュート周辺)では十分な観測体制を取れないため、同等の気象条件と観測体制が見込めるグリーンランド・シオラパルクへ観測地を変更した。観測に必要な機材の手配・動作試験を終えた後、11月頃に現地(グリーンランド・シオラパルク)に向け観測に使用する物品を発送した。研究協力者により、2013年12月14日に現地に無人気象計を設置し、12月17日からエアロゾルの観測を・サンプリングを開始した。研究代表者・分担者は、2月16-3月15日(現地は2月19日-3月12日)に現地入りをし、エアロゾル・フロストフラワーの集中的な観測・サンプリングを実施した。集中観測後は、研究協力者により、次年度(4月頃)まで、観測・サンプリングを継続する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究課題で想定していたエアロゾル・フロストフラワーの観測・サンプリングは、予定した観測期間で行うことができ、観測項目も漏れなく実施することができた。また、現地の観測では、海氷形成直後のフロストフラワーから、形成開始からある程度時間が経過し、成長したフロストフラワーまで、多様な状態で観測することができており、期待以上の試料を採取することができたため、当初の期待以上の観測成果となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
H.26年度始めまで、研究協力者により現地での気象・エアロゾル・フロストフラワーの観測を実施する。物資撤収後、直ちに、観測データ(気象・エアロゾル数濃度)の解析を開始する。また、得られたエアロゾルとフロストフラワー・積雪試料の分析も開始する。エアロゾル試料は走査型電子顕微鏡-エネルギー分散型X線分析装置で、フロストフラワー・積雪試料は、イオンクロマトグラフィーなどを使用して、組成分析を行う。分析後、相互のデータを比較し、検討を行っていく。
|