2013 Fiscal Year Research-status Report
小児1型糖尿病患者のカーボカウントを支援する携帯情報端末アプリの開発と効果の検討
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25560358
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
曽根田 瞬 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (10367378)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | カーボカウント / IT活用 / 糖尿病 / 血糖コントロール / 患者教育 |
Research Abstract |
カーボカウントは、食事に含まれる炭水化物量を把握し食後血糖の管理を行う食事指導法である。特に、摂取炭水化物量に応じて投与インスリン量を決定する応用カーボカウントは、1型糖尿病で有用なインスリン量決定方法であり、アメリカ糖尿病学会はカーボカウントを標準的な食事の指導方法として推奨している。 しかし日本では、カーボカウントの概念が理解されるようにはなってきたのだが、治療方法として普及しているとは言いがたい状況にある。普及しない理由として、カーボカウントがある程度の知識と経験を必要とし、繰り返し指導を行う必要があり、患者だけでなく医療スタッフの理解が必要であることなどが推測された。 そこで、食事選択に対する柔軟性を広げ、小児1型糖尿病患者のQOLを改善することを目的に、患者および医療者へのカーボカウント導入を支援するスマートフォンやタブレット端末などの携帯情報端末用アプリを開発することを目指した。さらに、このような携帯情報端末アプリがカーボカウントを続けるのに有効であるかを検討することにした。 平成25年度はアプリの開発と検証を目標とした。インスリンの投与量を決定するということは、低血糖ならびに高血糖の出現に関わるため、プログラミングについてはかなり慎重に検討された。現在、インスリン治療を行っている1型糖尿病患者を対象に、携帯情報端末の使用状況についても調査を行った。その結果、タブレット端末を常用しているものはなく、スマートフォン用アプリを中心に開発を行うこととした。さらに、通学中などのインターネットに接続できない環境(オフライン環境)でも使用できるように配慮することにした。そのため、iPod touchで使用できるように、iOS端末に集中して開発することに方針を決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2013年9月にiPhone、iPad、iPod touchのOSであるiOSがバージョンアップされてiOS7が公開された。それまでのiOS6からは大幅なユーザーインターフェースの変更などがあり、それまでに開発していたアプリの基本設計から見直すことが必要となってしまった。さらに、使用するユーザーとなる患者の方から、オフライン環境での使用を要望され、炭水化物のデータベースを圧縮し改良することになったため、当初のアプリ開発の計画から遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在開発が進んでいるアプリの基本設計を元に、アプリ開発会社に依頼してデバッグを行い、アプリの完成を急ぐ。基本的にはiPod touchにアプリをインストールした状態で、患者にアプリを提供する。アプリの完成状況を見ながら、当大学の倫理委員会への申請を行い、アプリ使用前後での1型糖尿病患者の3ヶ月毎の代謝状態(インスリン使用量、HbA1c、BMI、腹囲など)とQOLを評価する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年9月にiPhone、iPad、iPod touchのOSであるiOSがバージョンアップされてiOS7が公開された。それまでのiOS6からは大幅なユーザーインターフェースの変更などがあり、それまでに開発していたアプリの基本設計から見直すことが必要となった。そのため、アプリの開発が遅れているため、開発人件費を使用するところまでに至らなかった。さらに、アプリ開発の打ち合わせと学会発表も延期となり、旅費を使用しなくて済んだ。 1)アプリの開発のために人材費を200,000×12ヶ月で計画していたが、当初の計画にあったAndroid OS用のアプリ開発を中止し、iOSに限定してアプリ開発会社に依頼することとした。(1,200,000円)2)患者に提供するためのiPod touchを対象患者用に10~15台購入する。(288,000~432,000円)3)旅費については、研究打ち合わせを年4回と国内の学会にて本研究の成果を発表する予定。(500,000円)4)開発環境の整備として、Macと情報書籍を購入する予定。(500,000円)
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