2014 Fiscal Year Research-status Report
デジタル時代における〈声〉の様態と経験に関する領域横断的研究
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25580081
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
高木 裕 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (60116944)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 〈声〉 / デジタル時代 |
Outline of Annual Research Achievements |
デジタル技術の進化が著しい映画・アニメの世界において、〈声〉の様態は多様化の一途をたどっている。この角度から研究テーマを討議するために、2015年3月18日に新潟大学人文学部において、「現代映像文化における声と身体 アニメーションを中心に」をテーマとして研究会を開催した。発表者は以下のとおりである。 石田美紀(新潟大学):デジタル時代における俳優の声―実写とアニメーションの融合領域 小林翔(京都精華大学大学院):アニメにおける声―声優・キャラクター・身体の関係性から 広瀬正浩(椙山女学園大学):発声者の身体をめぐる幻想――シチュエーションCDについて考える
デジタル技術が映画・アニメーション製作において定着した2000年代において、〈声〉がいかに生み出され、また観客・視聴者・聴取者がいかに受容しているのかを明らかにするべく、現代ハリウッド映画、日本のアニメーション、シチュエーションCDの3つの領域での事例を報告し、討議をおこなった。〈声〉の源である身体と、それに呼応する観客・視聴者・聴取者の身体の相関関係の一端が明らかにになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
デジタル技術の進化が著しい映画・アニメの世界を中心に、〈声〉の表現モードの多様化を探っているが、研究成果の発信については、不十分であり、今年度は成果をまとめに向けて、努力する。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を持ち寄り、討議をし、成果の発信の方法を決定する。
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Causes of Carryover |
国内の研究会、学会、シンポジウム等に出張する日程調整ができず、代表者と連携研究者ともに、予定をしていた出張旅費を使用できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
この年度に、国内、国外の学会等の出張に経費を使用し、成果発表を行いたい。
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Research Products
(5 results)