2014 Fiscal Year Annual Research Report
シロールを高度に積層したお椀型分子の合成と革新的物性の探索
Project/Area Number |
25620023
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
斎藤 雅一 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (80291293)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ヘキサシラ[6]サーキュレン / トリシラトリンダン / クロム錯体 |
Outline of Annual Research Achievements |
合成標的とするヘキサシラ[6]サーキュレンの合成を目指し、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(ジメチルシリル)ベンゼンから合成した初めてのトリシラトリンダンとリチウム試薬続くケイ素試薬との反応を検討したところ、トリシラトリンダンのベンジル位に1つから3つのケイ素官能基が導入された化合物の混合物を得た。しかし、導入されるケイ素官能基の立体化学を制御することが困難だったので、トリシラトリンダンの中央のベンゼン環を金属試薬に配位させ、その立体効果でケイ素官能基の立体化学を制御することを着想した。そこで、トリシラトリンダンとクロムヘキサカルボニルとの反応により、トリシラトリンダンの中心のベンゼン環にクロムが配位した錯体を合成した。この化合物とリチウム試剤続くケイ素試薬との反応を検討したところ、ケイ素官能基の立体化学が全て同じである三置換体の生成が示唆された。
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Research Products
(2 results)