2014 Fiscal Year Research-status Report
焦点接着斑を介した単一細胞との力学的な双方向マイクロインターフェースデバイス
Project/Area Number |
25630094
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
南 和幸 山口大学, 理工学研究科, 教授 (00229759)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 克也 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 講師 (10403651)
中島 雄太 熊本大学, 自然科学研究科, 助教 (70574341) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | バイオメカニクス / バイオMEMS / 微小構造体 / マイクロマシニング |
Outline of Annual Research Achievements |
マイクロマーカーの材料として厚膜レジストを用いる手法の加工精度と歩留まりを向上させる検討を行うと共に、蛍光強度を高めるためにマーカー高さ(厚さ)を2μmから5μmに変更し、直径2μmの円柱を5μm間隔で、59×319個のマトリクス状に配列させるプロセスの検討を行った。一部に円柱の倒れ等が観察されたが、格段に歩留まりを向上させることが出来た。次に、形成したマイクロマーカーをシリコーンゴム構造体に包埋させた簡易型細胞伸展マイクロデバイスの試作を行った。試作したデバイスの伸展動作時には、シリコーンゴム構造体の変形によりマイクロマーカーが変位することが蛍光顕微鏡観察で確認出来たが、変位量が不均一であることが分かった。マーカー間のレジスト残りによりマーカーが連結されてしまっている可能性があるが、今後の詳細な調査が必要であることが分かった。 一方、蛍光ビーズを規則正しく配列させる加工プロセスの設計と検討を行った。検討の結果、設計した手法・加工条件では製作に多大な時間が掛かかり、完成までには至っていないが、設計通りにビーズを配列させることの出来る可能性が高いことが確認できた。今後、プロセス時間の短縮方法の検討が必要であることが分かった。 また、ポジレジストとマイクロディスペンサーを用いた極薄シリコーンゴムのパターニングプロセスの設計と開発を行った。プロセス条件の検討により、厚さ5μmで細胞伸展マイクロデバイスに使用できる形状を持ったシリコーンゴム構造体を製作することに成功した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に蛍光ビーズの配列プロセスの開発に着手することが遅れてしまった影響が残っているためと、設計した加工プロセスが非常に時間の掛かる手法であったため、蛍光ビーズの配列プロセスの評価・検討を十分に進めることができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
デバイス製作に参加する学生数を増やすと共に、これに並行して牽引力測定手法の検討を進める。
|
Causes of Carryover |
若干の消耗品の使用量が少なかった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
進行が遅れている製作プロセスの検討を精力的に進めるため、実験用の消耗品の購入に全額執行する。
|
Research Products
(1 results)