2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25660165
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
佐藤 秀一 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (80154053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳賀 穣 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (00432063)
近藤 秀裕 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (20314635)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 塩分 / 脂肪酸 / アミノ酸 / 代謝酵素 |
Outline of Annual Research Achievements |
DHAおよびタウリン含量の異なる餌料がDHAおよびタウリンの合成酵素遺伝子の発現に及ぼす影響ならびに、異なる塩分中で飼育したヒラメのDHAおよびタウリンの合成酵素遺伝子の発現変動を調べた。ヒラメにDHAとタウリンを強化した餌料と無強化の餌料を与えて日齢0-16日の17日間飼育した。また、100%海水、75%海水、および50%海水で中で日齢55~84の30日間飼育した。 その結果、無強化区では脂肪酸不飽和化酵素様遺伝子およびシステイン二酸化酵素(CDO)様遺伝子の発現が有意に増加した。試験10日目の全魚体中の脂肪酸不飽和化酵素様遺伝子の発現は、75%海水区で発現量が多い傾向がみられた。また、試験30日目では100%海水区では50%海水区の約1.7倍の発現量を示した。全魚体中における脂肪酸鎖長延長酵素様遺伝子の発現量は、飼育水の塩分の低下と共に減少する傾向がみられた。試験10日目の全魚体中におけるシステインスルフィン酸脱炭酸酵素様遺伝子の発現量は、75%海水区で最も多い傾向がみられ、50%海水区よりも有意に発現量が多かったが、100%海水区との間に差はみられなかった。全魚体中におけるCDO様遺伝子の発現量は、飼育水の塩分の低下と共に減少する傾向がみられた。試験10日目では、50%海水区が100%海水区よりも有意に発現量が少なく、約1/3倍の発現量を示した。しかし、試験20日目および30日目には、試験区間に有意な差はみられなかった。 本研究により餌料中のDHAおよびタウリンならびに塩分の変化によって、DHAおよびタウリン合成酵素様遺伝子の発現量が変動することが明らかとなった。また、その変動は、日齢や発現組織、合成酵素様遺伝子によって異なることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)