2014 Fiscal Year Annual Research Report
ICT技術によるインプラント型センシングによる放牧牛モニタリングシステムの開発
Project/Area Number |
25660219
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 貴文 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70294907)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ICTファーム / ウシ / バイタルセンシング / インプラントセンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
ウシの正確なバイタルデータの検出および最適な牛の健康状態管理を実現するため、ウシの体内埋め込み型のセンシングデバイス、いわゆるインプラントセンサー/アクチュエータの実現に向けた研究開発を行う。従来の外付けの機器ではなく、体内に埋め込み可能なインプラント型の機器を実現することで、ウシにも人にも優しいスマートな畜産営農を実現させる繁殖牛管理や放牧牛等管理の礎とする。本研究は、富士通株式会社、NTT西日本株式会社およびNICT(情報通信研究機構)と協力して開発するものであり、ウシ管理の労力低減や効率化を実現する未来の技術として期待できる。本成果は、ウシ管理の省力化と効率化に貢献するだけでなく、ペットや、さらに将来的に、ヒトへの適用に向けた基礎研究にもつながるものと強く確信する。平成26年度は、3年程度体温情報を発信できるバッテリー付センサーを作成し、ウシの体内にインプラントした。背中に背負わせた受信機にデータを無線で体内より収集し、その情報をインターネットに飛ばすことに成功した。これにより、放牧牛においても応用が効く可能性が高まった。今後の課題として、背負わせる受信機のサイズを小型化することと、受信機のバッテリーの耐久性をあげる等の方策が必要と思われた。
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Research Products
(2 results)