2014 Fiscal Year Research-status Report
音楽および音声が救急蘇生法の質に与える影響に関する挑戦的萌芽研究
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25670765
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
山畑 佳篤 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00437211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 仁 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40625654)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 胸骨圧迫 / 音楽 / リズム / 教育 / 蘇生 / 計測工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は前年度の研究成果を元に、胸骨圧迫手技の習得についての研究を行った。 音楽を聴きながら胸骨圧迫を行なうことで、より有効な胸骨圧迫を実施できることが前年度に明らかになったため、次に音楽を用いた胸骨圧迫手技の習得に関するランダム化比較試験を実施した。京都府立医科大学附属病院に新規採用された看護師74名を対象に、前年度に使用した新しい楽曲、112/分のリズムで8ビートの楽曲としてビートルズのオブラディオブラダ、楽曲を用いずに音声フィードバックを用いた方法で比較を行なった。リズムに関しては楽曲の教育高価が高く、圧迫解除(リコイル)に関しては音声フィードバックを用いた方法が教育高価が高いことが示された。また前年度に使用した新しい楽曲とオブラディオブラダのどちらを用いても同程度の学習効果を認め、112/分のリズムで8ビートの楽曲であれば親近感のあるどの楽曲を用いても良いと考えられた。以上の研究成果は心肺蘇生の世界最大の国際学会であるアメリカ心臓協会の蘇生科学シンポジウムの演題として採択され、発表を行なった。 引き続いて教育方法の違いによる胸骨圧迫の技能維持を評価するための準備として、112/分のリズムで8ビートの楽曲に心肺蘇生法の解説を含んだ歌詞を作成して楽曲の録音作業を行う計画とした。前研究で用いたオブラディオブラダは歌詞の改変が認められないため、新たにプリンセス☆プリンセスのDimondsを選択し、著作者の許可を得た上で歌詞の改変を行ない、録音作業を行った。 平成27年度には録音した音源を用いて、胸骨圧迫手技の技能維持に関するランダム化比較試験を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度に胸骨圧迫技能の維持に関するランダム化比較試験までを行う予定であったが、国際学会発表を前倒しにしたこと、録音作業に時間を要したことから計画が遅れた。平成27年度に引き続き研究を遂行する予定を組んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、前年度に録音を行なった楽曲を用い、胸骨圧迫手技の維持に音楽が与える影響について研究する予定である。また研究のプロダクトとして楽曲を録音したCDを広く配布する予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画の遅れにより、予定していたランダム化比較試験の実施が平成27年度にずれこんだため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定していたランダム化比較試験を実施する。 平成26年度に作成したプロダクトの配布に関わる経費にも使用する。
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Research Products
(2 results)