2014 Fiscal Year Annual Research Report
ストレス刺激に応答するmiRNAと口腔内への分泌の解明
Project/Area Number |
25670822
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
市川 哲雄 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90193432)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友竹 偉則 徳島大学, 大学病院, 准教授 (70263853)
水澤 典子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80254746)
吉本 勝彦 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90201863)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | micro-RNA / 圧縮応力 / 骨芽細胞 / 細胞増殖 / miR-494-3p / Fgfr2 / Rock1 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度実験より、マウス骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)において294 Paの圧縮応力負荷によりmiR-494-3pが発現上昇し、Fgfr2を標的遺伝子としてmRNAレベルおよびタンパク質レベルで発現を抑制することが確認できた。本年度での実験では、miR-494-3pにおける他の標的遺伝子の検討とMC3T3-E1の細胞増殖への影響の検討を行った。 3種のデータベースを用いたin silico解析により、miR-494-3pのヒト・マウス間で共通の標的候補を検索しRock1が比較的上位の候補遺伝子として挙げられた。Rock1は294 Paの圧縮応力負荷およびmiR-494-3p mimic処理においてmRNAレベルで発現低下が認められ、レポーターアッセイの結果からも標的遺伝子であることが示された。また、MC3T3-E1において294 Paの圧縮応力負荷またはmiR-494-3p mimic処理ではMTT assayより細胞増殖能の低下が確認できた。加えて、標的候補であるFgfr2、Rock1はともに細胞増殖に関与する報告が多く認められることより、MC3T3-E1においてsiRNAを用いてFgfr2、Rock1をノックアウトしたところ同様に細胞増殖能の低下が認められた。また、両者をノックアウトした場合には相乗的に細胞増殖が低下することが認められた。 これより、294 Paの圧縮応力負荷で発現上昇するmiR-494-3pの標的として新たにRock1が同定され、miR-494-3pはFgfr2およびRock1を標的遺伝子として発現低下させることにより細胞増殖能の低下に関与していることが明らかとなった。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Mechanical stress - responsive micro-RNA2014
Author(s)
Yuki Iwawaki, Noriko Mizusawa, Tomotake Yoritoki, Ichikawa Testuo, Katuhiko Yoshimoto
Organizer
The 3rd ASEAN plus and TOKUSHIMA Joint International Conference on “Strategic Achievement of Oral Sciences and Promotion of Quality of Life”
Place of Presentation
Makassar (Indonesia)
Year and Date
2014-12-04
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