2015 Fiscal Year Annual Research Report
ソーシャルアノテーションに基づくモバイル音声ナビゲーションの実現
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25700009
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 大介 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00402470)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 地理情報システム / 音声対話システム / ソーシャルアノテーション / Opent Street Map |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、分かりやすいモバイル音声ナビゲーションシステムを実現することにある。そのためには、システム全体としての開発・評価を実施すると同時に、地理情報システム、モバイル音声対話システム、ソーシャルアノテーションの技術など、個別の研究テーマを深く探求してくことが重要であると考えている。 本年度までに、提案システムのプロトタイプシステムの開発を完了し、実証実験及び個別研究テーマの探求のフェーズに移行している。本年度は、プロトタイプシステムに関する研究を、査読付き国際会議であるIEEE/ACS ICIS 2015にて発表を実施するなど、累計、国際会議2件、および国内会議3件での発表を実施した。DEIM 2015で発表した論文についても、優秀プレゼンテーション賞やヤングリサーチャ賞を受賞するなど高い評価を得た。 また、当初予定よりも1年間前倒して、本格的な実証実験を実施した。実施場所は、愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園にて実施した。2015年9月12日から58日間の間は常設型の実証実験を、2015年10月29日から4日間は体験型ブースを設置して実施した。4日間の間に、延べ530名の来場者に応対し、93名分の有効な実験結果を得た。なお実証実験においては、出展内容やブースのレイアウトなどを、なるべく学生に考えて工夫してもらうようにした。1日目は教員側から改善策を提案していたが、3日目以降には、来場者の反応を見て、学生自らアイデアを出して工夫をするようになっていくなど、教育的効果も高かった。 今後の予定はこれらの実証実験結果を分析するとともに、提案手法の改善の検討を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
最終年度の実施予定であった実証実験の実施を1年前倒しできた。また、当初想定した規模よりも大きな規模で実証実験を実施した(愛・地球博記念公園にて1カ月以上実施)したため。
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Strategy for Future Research Activity |
実証実験の結果の分析、および、改善を実施する。特に、経路や道路網の要約・簡約化に基づく、簡潔で分かりやすい音声案内案内文の生成手法について検討していく。
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Causes of Carryover |
基金化により、翌年度への繰り越しが容易となっため、それを考慮した研究費の利用計画を立てていたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
より本格的な実証実験を実施するための研究機材を購入する。
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Research Products
(5 results)