2015 Fiscal Year Research-status Report
被覆制約の付いた巡回路問題におけるモデルの整備と解法の開発
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25750128
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
村上 啓介 青山学院大学, 理工学部, 助教 (90646457)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 最適化問題 / アルゴリズム / モデル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、被覆制約の付いた巡回路問題(CTP)のモデル化とアルゴリズムの開発である。より現実的な条件を反映したモデル化と、そのモデルに対しての実用的なアルゴリズムの開発を目指す。 CTPの基本的なモデルは巡回者が一人だが、本年度は巡回者が複数の場合を想定して、モデルの発展を行った。既存研究のモデルは汎用性に乏しかったが、本研究で構築したモデルは汎用性が高く、既存研究のモデルより幅広い応用が可能になった。ところが、本モデルでは汎用性を重視したために、既存のアルゴリズムの適用が難しい問題となった。そこで、この問題に対して新たなアルゴリズムの開発を行った。本アルゴリズムでは、既に本プロジェクトで開発している、巡回者が一人のCTPに対するアルゴリズムを部分的に用いることで、効率的に良い解を導出できるようにした。 また、既存研究との比較実験では、モデルの汎用性が高いにも係らず、既存研究の解と同等の精度を持つ解を導出できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アルゴリズムの実装が予想していたより困難であったため、実装段階で予定していたより時間がかかってしてしまい、やや遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに開発したアルゴリズムの実装を完成させ、既存の研究と比較実験を行うことで、これまでに構築・開発したモデルとアルゴリズムの位置付けを明確にして、本研究の総括を行おうと考えている。
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Causes of Carryover |
数値実験が予定より遅れて、研究成果の発表が次年度に先送りになったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国内外の旅費に充てる予定である。
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