2013 Fiscal Year Research-status Report
仮想現実を利用した知覚運動結合型トレーニングシステムの開発
Project/Area Number |
25750294
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
福原 和伸 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (10589823)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | バーチャルリアリティ / 熟達 / 知覚運動スキル / スポーツ選手 |
Research Abstract |
本研究は,アスリートの動きに連動して視知覚環境が変化する仮想現実(VR)のシステムを構築することで,知覚から運動への伝達反応を高める「知覚運動結合型トレーニングシステム」の開発を目的としている.本年度はシステム開発を主として、以下2点について検討した. 1)VRシステムの構築 VR構築ソフトウェアのOmegaspace(ソリッドレイ社製)を利用して,スポーツ場面(テニス、サッカー)の対峙局面に関するVR映像を構築した. 2)VRシステム利用によるサッカー実験 ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に立体呈示したサッカーフリーキック場面の利用から,サッカー熟練者の優れた知覚運動反応について検討した.実験の結果,構築したVR環境において,熟練者は初級者に比べて飛来するボールに対して約60msほど素早い反応を示すことが明らかとなった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システム開発としてのCGモデリングおよび環境設定については,当初の計画通り進んでいる.また簡易実験を行ったことにより,VRシステムの有用性や問題点を明らかにすることができた点で,おおむね順調に進展していると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
映像との連動性を持つインタラクティブシステム条件を加えることで,熟練者の知覚運動結合反応の影響について検討する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
情報取集活動として予定していた学会渡航について,時期が合わずに参加できなかったため. 本年度は学会渡航費以外にも,VRシステムの構築費として追加する.
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