2014 Fiscal Year Research-status Report
発育発達がサッカー選手の持久的及び間欠的運動能力に及ぼす影響
Project/Area Number |
25750299
|
Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
手島 貴範 国士舘大学, スポーツ・システム研究科, 助手 (10622988)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | サッカー / 持久的運動能力 / 間欠的運動能力 / 発育発達 / Yo-Yoテスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、発育期(10歳から20歳まで)の男子サッカー選手を対象に、各年齢カテゴリーにおいてサッカー競技に必要とされる持久的及び間欠的運動能力について測定することにより、サッカー選手における①持久的及び間欠的運動能力の発達傾向の解明、②実際の競技パフォーマンス(試合中の走行距離)と持久的及び完結的運動能力との関連性、③持久的及び間欠的トレーニングが競技パフォーマンスに及ぼす影響について明らかにしようとするものである。本年度は、中学生及び高校生におけるYo-Yo intermittent recovery test Level1:YYIRL1 and Level2:YYIRL2)による持久的及び間欠的運動能力の測定を実施した。YYIRL1及びYYIRL2は、15歳以降の年齢において急激な発達傾向を示したことから、思春期中における発育スパートと対応している可能性が考えられた。また、試合中における移動距離及び移動速度についてGPS装置を用いて測定した結果、高校生サッカー選手では、1試合で約9~10kmの走行距離を有していた。さらに、その走行距離の約7割を13.1km/h以上の高速度域で走っていることを明らかにした。次年度については、発育期の幅広い選手を対象に、GPS装置による試合中の移動距離及び移動速度についての測定を実施する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、予定した研究課題の内、中学生及び高校生サッカー選手における持久的及び間欠的運動能力について測定を実施することができた。また、高校生サッカー選手を中心にGPS装置による試合中の移動距離及び移動速度の測定を実施できたことから、当初予定した研究計画は、順調に進展しているものと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策としては、中学生及び大学生サッカー選手における試合中の移動距離及び移動速度の測定を継続的に実施することで、持久的運動能力及び間欠的運動能力の発達過程とこれらが試合中の競技パフォーマンスに及ぼす影響について検討する予定である。
|
Causes of Carryover |
本研究課題の実施にあたり、次年度使用額が生じた理由は、本年度中に測定課題を修了しなかった被検者がいたことによるものである。したがって、対象の被検者に対して謝金の支払いを次年度に先送りすることとなった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額については、今後測定を完了した被検者の謝金として使用する。
|
Research Products
(2 results)