2014 Fiscal Year Research-status Report
競泳における選手の体力特性に着目したスタート方法の提案,効果検証
Project/Area Number |
25750314
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
尾関 一将 大阪体育大学, 体育学部, 講師 (90535113)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 競泳 / キックスタート |
Outline of Annual Research Achievements |
国際水泳連盟の施設規定が変更され(2008),国際大会におけるバックプレート付きスタート台の採用が決定された.このスタート台は,競技者の好きな位置にスタートブロックを設置することができ,スタートを行う際に,後ろ脚をバックプレートに置く事によって,跳び出し時に後ろ脚でスタート台を蹴り易くする事を目的としており,バックプレートを用いたトラックスタートをキックスタートと呼ぶ. スタート台の変更によって,スタート跳び出し時に後ろ脚がスタートブロックを水平に蹴りだすことができるため,跳び出し速度の増加や跳び出し角,跳び出し身体角が今までのスタートと異なることが考えられたが,そのような報告はない.つまり,スタート台にバックプレートが付いたものの,従来のスタート(トラックスタート)と同様な動作及び意識でスタートを行っているため,バックプレートを有効に用いることができていない可能性が高い.さらに尾関ら(2012)は性差や年齢によって生じる脚筋力の差により,性別,年齢による最適なスタート方法は異なることを示唆している. 尾関ら(2014)は大学生以上の男子,女子競泳選手においてはトラックスタートをキックスタートにすることで跳び出し水平速度及びブロックタイムが同程度向上することを報告しており,大学生以上の競泳選手においては競技力向上のためにキックスタートを用いることの優位性を報告しており,今後さらに低年齢の競泳選手を対象とした研究を進めることで,年齢に応じた最適なスタート方法を提案することが出来ると考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に生じた実験機材設置の遅れにより,実験計画が遅れていることが原因である.また床反力の分析を行うための分析方法の検討およびプログラム作成に時間がかかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
実験の分析を進めるにあたり,床反力分析のためのプログラム作成を外部に協力者を得ることで進めていき,分析をさらに円滑に進めていく.
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Causes of Carryover |
実験の分析方法が確定しないことにより,分析が進んでいないため. またそれに伴う論文作成にかかわる経費を使用していないため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
分析補助者への謝金及び論文作成にかかわる経費として使用します.
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Research Products
(2 results)