2014 Fiscal Year Research-status Report
サルコぺニア予防のための安全かつ簡単な運動と効果的な栄養摂取プログラムの開発
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25750353
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
森 博康 徳島大学, 糖尿病臨床・研究開発センター, 特任助教 (80611772)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域在住高齢者 / サルコペニア / ホームエクササイズ / ロイシン / ホエイたんぱく質 / 栄養摂取タイミング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地域在住高齢者を対象とし、サルコペニア予防を目的とした安全かつ簡単な運動と効果的な栄養摂取プログラムの開発と普及である。ホームエクササイズはマシンなどのトレーニング設備が整っていない老人入所施設でも実施することができ、高齢者のリハビリテーション方法としても利用することができる他、栄養学領域において、高齢者における身体機能改善のための効果的な栄養摂取方法を開発することは、管理栄養士の老人保健・介護福祉分野での更なる活躍を期待できる。 本研究の対象者は、地域在住のコミュニティセンターに通う65歳以上の高齢者とした。グループ分けは、運動と栄養プログラムを同時介入する群(EX+NE群)と運動プログラムのみ介入する群(EX群)、運動と栄養プログラムを介入しない群(CON群)の3群に年齢や地域をもとにした層別ランダム化を行った。本研究の運動介入方法は自体重やゴムバンドを利用した在宅でも安全かつ簡単に実施できる24週間週2回のホームエクササイズ、栄養介入方法はロイシンが高配合したホエイたんぱく質のサプリメントを採用し、ホームエクササイズ終了直後に経口摂取するよう求めた。アセスメント項目は、介入前後の体重や骨格筋量、握力、膝伸展筋力、歩行能力、Timed up & Go、栄養調査、身体活動調査を行った。 24週間の介入後、EX+NE群の骨格筋量や膝伸展筋力は、CON群より有意に高い値を示した。EX群は、明らかな改善効果はみられなかったが、骨格筋量や膝伸展筋力、歩行能力を現状維持する程度に留まった。 本研究のより、運動と栄養プログラムを同時介入した方法は、地域在住のサルコペニア予防方法として提案できる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、複数のコミュニティセンターより、積極的な研究協力体制を築くことができた。また、コミュニティセンターへ通う地域在住の高齢者より、運動や栄養介入プログラムを継続するためのコミュニティが形成されていた。本研究を通して、参加者が自ら健康づくりを推進するための動機付けとその継続を維持するための行動変容がみられている。 機器の測定時間が長いため、体組成計をレンタルした。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに本研究で開発された運動介入と栄養介入プログラムをもとに地域在住の高齢者が集うコミュニティセンターで本プログラムの普及を行う。現在、地域のコミュニティセンターの10施設でサルコペニア予防を目的とした講演と実演を行う。
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Research Products
(3 results)