2018 Fiscal Year Research-status Report
1850年~1920年のアメリカ小説における「アメリカンガール」像の研究
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25770117
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
新井 景子 武蔵大学, 人文学部, 准教授 (20557194)
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Project Period (FY) |
2015-03-01 – 2020-03-31
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Keywords | アメリカンガール |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、育児休業のため研究を中断した。2019年4月1日より研究を再開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度は育児休業のため研究を中断したが、2019年度からは当初の計画に沿って研究を進める予定であり、「概ね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的に、研究中断前までに行っていた研究内容を継続する形で研究を進める。 (1)Nathaniel Hawthorneの作品における「アメリカンガール」像 2019年度は、特にNathaniel Hawthorneの小説The Blithedale Romanceに焦点を当て、その中でいかに"girl"像が描かれているか、またそこにいかなる女性観・国家観が見いだせるかを検討する。その上で、これまでの研究と合わせ、最終的にHawthorneのアメリカンガール像の特徴についてまとめる。 (2)Henry Jamesの作品における「アメリカンガール」像 アメリカンガールのイメージの生みの親とされるHenry Jamesを取り上げ、彼の「アメリカンガール」像を再考するとともにその文学的位置づけを検討する。特に、「アメリカンガール」に関する研究であまり取り上げられてこなかった小説The Bostoniansに焦点を当てたい。さらに、The BostoniansとHawthorneのThe Blithedale Romanceとの類似はこれまでも指摘されてきたため、改めて二作家の女権運動への態度についても比較したい。
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Causes of Carryover |
育児休業により研究中断のため、次年度使用額が生じた。研究再開後、資料購入や資料調査のための出張費などに使用する予定である。
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