2014 Fiscal Year Research-status Report
英語変種の多様性と連続性―アイルランド英語を中心に
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25770141
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
嶋田 珠巳 明海大学, 外国語学部, 准教授 (80565383)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | アイルランド英語 / アイルランド / フィールド調査 / 世界英語 / アイデンティティ / 言語意識 / 言語接触 / クレオール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、フィールドにおける言語調査に基づいてアイルランド英語の動態的研究を充実させ、世界英語研究への事例的および理論的貢献をはかることである。 (1)アイルランド英語に関する調査 アイルランド共和国コーク市において、アイルランド英語の文法と接触言語的性質に関する調査、またディングル半島において、アイルランド語と英語の使用に関する調査を行った。 (2)世界英語および接触による言語変化に関する文献調査 カリブ海地域の英語諸変種とクレオール、インドの英語変種を中心とした、世界英語諸言語に関する文献調査を行った。 (3)学会、研究会への参加および研究発表 クラーゲンフルト大学にて、“Social factors in contact-induced language change: The present status of do be V-ing vs. be after V-ing in Hiberno-English”という標題のもとに研究発表を行った。話者意識の違いが言語変化に与えると想定できるときにどのような条件および制約が働いているかについて考察した。さらに、第20回国際世界英語学会にて、英語のバリエーションと言語教育への応用に関して研究発表“Variations in English activate EFL leaner’s awareness: The impact of World Englishes on language education”を行った。継続的に取り組んでいる、言語とアイデンティティに関しては、アイルランドの人々の言語態度を中心とした論文 “A Survey on Language and Identity in the Irish Context (I): Attitudes towards languages”を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フィールド調査、文献調査とも順調に行い、分析作業を進めた。研究発表および研究会への参加などを通して、関連分野の研究者との研究交流を積極的に行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)文法に関することがらと話者の意識に関することがらの両方において、アイルランド英語のフィールド調査をさらにすすめる。 (2)アイルランドにおいては、アイルランド語使用地域において、言語使用調査を行う。 (3)世界の英語変種の多様性と連続性に関して、形成と接触環境などの面から調査をすすめる。
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Research Products
(3 results)