2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25770152
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
クリストファー デイビス 琉球大学, 法文学部, 准教授 (80647339)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Yaeyaman / Ryukyuan / Interrogatives / Focus / Focus Particles / Plurality / Reduplication |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度(最終年度)では、主にこれまでの調査にもとづいた研究発表と研究論文により、研究成果を公開した。主に八重山語の「複数形疑問文」の研究成果を公開し、今までの研究成果に基いて展開した「疑問文とexpressive meaningとの関連」の研究発表を行った。
Semantics and Linguist Theory 25 (SALT 25)という、形式意味論の国際学会で八重山語竹富方言の疑問詞の重複による「複数形」の意味論に関する研究を発表し、当学会の学術誌にて当研究の論文を出して、今年度に出版される予定である。これまでほとんど研究されていない疑問詞の複数形は、八重山語の諸方言で広く観察されるが、これまでの複数 (plurality) と疑問文 (interrogative) の理論でうまく説明できない現象を竹富方言のデータから紹介し、新しい「複数形疑問分」の分析を展開した。また、本研究における焦点助辞 du と疑問文で現れる1つの問題には、いわゆる expressive meaning と疑問文とがどのように関係付けらるかという、形式意味論でこれまでほとんど扱われてこなかった問題について指摘し、本課題で展開した理論に基づき日本語や広東語の疑問文における expressive meaning の研究に展開した。この研究は、今年度の Semantics and Linguistic Theory 26 での発表が決定し、本学会の学術誌にて出版されることとなった。
これまでの調査で集めたデータを検索しやすくするため、ELANでの処理を行って、これからのインターネットでの公開のための処理ツールも作った。適切なサーバー状況を整えたら、本プロジェクつのデータをインターネットで公開することを予定している。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Expressives and Alternatives2016
Author(s)
Christopher Davis, Eric McCready
Organizer
Semantics and Linguistic Theory
Place of Presentation
University of Texas at Austin
Year and Date
2016-05-23 – 2016-05-25
Int'l Joint Research
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