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2014 Fiscal Year Research-status Report

中世漢字片仮名交じり文における小字仮名を中心とした書記史的研究

Research Project

Project/Area Number 25770174
Research InstitutionSugiyama Jogakuen University

Principal Investigator

村井 宏栄  椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 講師 (40610770)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2017-03-31
Keywords漢字片仮名交じり文 / 小字仮名 / 日本語書記史
Outline of Annual Research Achievements

下記の期間産前産後の休暇及び育児休業を取得したため、研究を中断した。

平成26年2月6日~平成27年3月31日

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

下記の期間産前産後の休暇及び育児休業を取得したため、研究を中断した。

平成26年2月6日~平成27年3月31日

当初の予定で2年目に行う予定であった研究計画が遂行できていないが、これは補助事業期間延長申請を行うことによって確実に遂行していく予定である。

Strategy for Future Research Activity

平成25~26年度に出産休暇・育児休業を取得したため、当該時期に行うはずであった研究計画を推進していく。すなわち、平成25年度に行った親鸞関係各種資料の調査においては、『三帖和讃』と『西方指南抄』の2資料は〈大字仮名+小字仮名〉の表記連続が見られるが、他資料においてかかる現象は一般的に見られないということが判明している。現在のところこの事実は書写時における分かち書きの有無に起因すると考えるが、この要因が妥当かどうか慎重に検討する必要がある。
平成27年度はこの点を踏まえて再検討していくとともに、平成26年度に当初遂行していくはずであった延慶本『平家物語』や『源平盛衰記』など、漢字片仮名交じり文で記された軍記物語を対象に、小字仮名の書記実態をも採集、精査していく。
最終年度である平成28年度は本研究課題のまとめを行い、仏教者の口伝テクスト、説話文学、軍記物語、歴史文書に亘る小字仮名という現象について論じていく。その際、そもそもなぜ「ニ」を中心として小字で書く“慣わし”がありえたのかについても考究する。漢字片仮名交じり文全般を見渡した上で、日本語書記史における中世漢字片仮名交じり文について、知見を与える理論的成果を目指す。従来の研究史においていわゆる片仮名文の代表例として言われる観智院本『三宝絵詞』や『法華百座聞書抄』、大福光寺本『方丈記』等は、もとは平仮名文であった可能性が論じられることが多い。しからば、仮名文であったテキストがなにゆえ片仮名文として生起するのかという疑問が生じ、注意する必要がある。この点に注意しつつ検証を進めていく。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由としては、平成25年度中に産前産後の特別休暇及び育児休業を取得したこと、また本研究課題の応募時には研究代表者は他大学に所属しており、所属機関の変更に伴って購入を必要とする図書の種類が大きく変更したという事情が挙げられる。応募時に予定していた学会参加についても、所属機関の校務等の理由によって参加がかなわなかったこともあり、これも応募当初の計画とは変更を余儀なくされた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

本研究計画遂行にあたっての必要な図書の多くは平成25年度においておおむね購入することができたと考えられるが、より広汎な資料群を見渡すため、必要図書の優先度を見定めつつ、消耗品購入の計画とともに、より有意義に使用していく予定である。学会参加についても、所属機関の校務との関係で参加できるかどうかがまだ不明な点もあり、また本研究課題内容と関連する研究発表・シンポジウムが行われるかどうかは未定であるが、学界の最新知見を含みうるものとして、参加に向けて積極的に準備を整えていきたい。

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Published: 2016-06-01  

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