2016 Fiscal Year Annual Research Report
A study on the government of Hokkaido before and during the war.
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25770226
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
井上 敬介 北海道大学, 文学研究科, 助教 (10553034)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 北海道総合開発 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究期間を通じて「戦前北海道開発と政党政治」（1910～1940年）について、体系的な研究を行った。本研究の意義は、戦前政党政治の成立及び崩壊過程を地方政治から明らかにするとともに、戦前北海道開発の先進性について再評価を行い、日本近現代史研究に新たな視点を提示したことである。具体的には、先行研究において二大政党制の完成期と評される田中義一（立憲政友会）・浜口雄幸・第二次若槻礼次郎（立憲民政党）内閣が北海道開発に及ぼした悪影響を実証するとともに、先行研究において過小評価されていた政党内閣崩壊以後における政党の影響力の強さを北海道政治の視角から明らかにした。本研究は日本近現代史研究のみならず、北海道という地方史を考える上でも重要である。上記の研究成果は、著書として公刊予定であり、構成は以下の通りである。第一章「政党政治の確立と北海道第一期拓殖計画」…『道歴研年報』(18)2017年掲載決定、第二章「北海道第二期拓殖計画策定と二大政党」…『ヒストリア』(262)2017年掲載決定、第三章「田中義一内閣と北海道第二期拓殖計画」…『北海道東北史研究』(11)2017年掲載決定、第四章「立憲民政党政権と北海道政治」…『日本歴史』(829)2017年掲載決定、第五章「斎藤実内閣期における北海道政治」…『史学雑誌』において審査中、第六章「一九三五年の北海道開発構想と二大政党の北海道支部」…『地方史研究』において審査中、第七章「政党解消過程における二大政党の北海道支部」…『北大史学』(57)2017年掲載決定。このほか、序章と結章は書下ろしを予定している。以上の成果は、「北海道歴史研究者協議会」及び「北大史学会」において学会報告を行う。
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