2014 Fiscal Year Research-status Report
日米韓トライアングルの脆弱性と戦略性-1970年代の秩序変動期の検証
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25780112
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
崔 慶原 九州大学, 韓国研究センター, 准教授 (00637382)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 安全保障上の要請 / 緊張緩和の要請 / 日韓関係 / 日朝関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)研究2年目に当たる本年度には、引き続き史料調査を行いながら、その内容と活用方法について検討を重ねた。 (2)1970年代の冷戦変容期における日韓米関係のダイナミズムを安全保障上の要請と緊張緩和の要請という異なる政治的立場の調整という観点から安全保障関係を描いた『冷戦期日韓安全保障関係の形成』(慶應義塾大学出版会、2014年)を出版した。同書は2014年11月日本現代韓国朝鮮学会から学会賞を受賞するなど、関連学界から高い評価を得た。 (3)Wilson Centerと進めてきたNorth Korea International Documentation Projectの成果として、外交文書の解題である“Japan’s Relations with the Korean Peninsula, 1975,” NKIDP e-Dossier 17(December 2014)を刊行した。これまで入手した日韓米の外交文書をもとに、1975年4月サイゴン陥落後の米中関係を軸に、日朝関係及び日韓関係に注意を払いながら、日本の対朝鮮半島政策の変化を示す重要外交文書の解題を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
収集した史料をもとに研究を進め、1970年代の冷戦変容期における日韓米関係のダイナミズムを安全保障上の要請と緊張緩和の要請という異なる政治的立場の調整という観点から安全保障関係を描いた『冷戦期日韓安全保障関係の形成』(慶應義塾大学出版会、2014年)を出版した。
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Strategy for Future Research Activity |
1970年代後半の新冷戦期の日韓米の国際関係の戦略性と脆弱性を解明していくことに重点をおく。2014年度に出版した書籍の枠組みに基づきつつ、1970年代末から80年代初頭の変動に注意を払う。
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Causes of Carryover |
11月にアメリカのWilson Centerで冷戦史国際関係に関する研究会を開催する予定だったが、諸事情により、延期せざるを得なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アメリカのWilson Centerが開催する冷戦史研究会に参加する費用に当てる予定である。
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Research Products
(3 results)