2013 Fiscal Year Research-status Report
乳幼児の時間的認識と自他関係:協力行動及び選択行動による検討
Project/Area Number |
25780386
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
吉田 真理子 三重大学, 教育学部, 講師 (30609178)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メンタルタイムトラベル / 協力行動 / 選択行動 |
Research Abstract |
本研究の第一の目的は,乳幼児期の子ども同士の「協力行動」に着目し,自己と他者の間で過去や未来の出来事をいかに共有するようになるのかという発達を明らかにすることであった。それに関して本年度は,昨年実施した観察の結果,および協力行動に関する文献のレビューをふまえ,次年度に実施予定の実験を計画した。 本研究の第二の目的は,乳幼児期の子どもの「選択行動」に着目し,未来を認識する際,現在の選択行動はいかに関連するのかを明らかにすることであった。それに関して本年度は,選択行動に関するレビューに取り組んだ。また,3歳児から5歳児を対象に,観察を実施しはじめている。 研究成果を発表する場としては,9月にスイスの国際学会で発表したり,また1年を通じて県内外で保育者との学習会や講演会にてその成果を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学内の耐震工事や教員の入れ替わり等で,例年以上に学内の仕事が多く,観察や実験をする時間が取れなかったことが原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
観察研究の対象児を1歳児と2歳児にしていたが,文献のレビューをふまえると,2歳以上の子どもに変更することが望ましいと考えられる。 また,観察ポイントとしては単に「過去や未来への言及」をあげていたが,本研究のテーマとの関連や先行研究をふまえると,よりそのような言及がみられやすい場面(たとえば活動間の移行)や,協力行動などのより具体的な行動に限定する必要があるように思われる。
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Research Products
(1 results)