2014 Fiscal Year Research-status Report
がん医療に従事する看護師の共感疲労予防に向けた臨床心理学的研究
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25780415
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
福森 崇貴 徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (50453402)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 共感疲労 / がん医療 / 看護師 / 国際情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,がん医療に従事する看護師の共感疲労(二次的外傷性ストレス)予防に向けた基礎的研究である。3年間の研究期間における目的は,1.患者のどのようながん体験が看護師の共感疲労のきっかけとなり(引き金),それに接した際,看護師の頭の中にはどのような考えが浮かぶのか(認知)を質的に検討すること,2.引き金となる患者のがん体験およびそれに対する看護師の認知と共感疲労との関連について量的に検討すること,の2点である。最終的には,これら2点を通して得られた知見を,がん医療現場における看護師の心理的サポートシステム構築へとつないでいくことを目指す。 平成26年度は,前年度に引き続き,主に1の質的研究パートを進めた。具体的には,関東および四国圏内の医療機関に勤務する看護師計26名に対するインタビュー調査を実施し,音声データの逐語化および分析の一部(カテゴリー抽出)までを完了した。インタビュー対象者の適格基準は,がん医療に従事して2年以上の経験をもち,かつ,現在精神的な問題のため医療・相談機関にかかっていないことであった。 また,2の量的研究パートに関しては,使用予定尺度(ProQOL-5)の国内での標準化が済んでいないことから,米国に勤務する尺度の翻訳者に協力を依頼し,日本の看護師を対象とした標準化作業を先に行うこととした。こちらは平成26年度中に,使用する尺度の選定および質問紙作成までを終えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度を終えた時点でのインタビュー対象者数は計26名であり,ほぼ当初の予定通りの数となった。しかし,データはまだ理論的飽和に至っておらず,追加のインタビュー実施が必要とされる。そのため,当初予定していたカテゴリーの信頼性検証および尺度項目作成作業に移ることができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終年度となる平成27年度には,質的研究パートを急ぎ完了させる。その後,質的研究パートによって得られたカテゴリーから尺度項目を作成し,共感疲労の関連要因について検討するための質問紙調査を行い,結果を解析する。質的研究パートの進行具合によっては,量的研究パートを,看護師を対象とした共感疲労測定尺度の標準化および実態調査までで終えることも考えている。
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Causes of Carryover |
当該年度において,628円で購入可能な必要物品がなかったことから,次年度の物品費と合わせて使用することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の物品費と合わせて統計ソフトの購入に使用する。
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Research Products
(3 results)