2015 Fiscal Year Research-status Report
実践的な日本型リサーチアドミニストレータ組織の管理・運営モデルの構築
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25780509
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| Research Institution | Kobe University |
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Principal Investigator |
寺本 時靖 神戸大学, 学術研究推進本部, 准教授 (80466482)
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| Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 組織行動 / 組織マネジメント |
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| Outline of Annual Research Achievements |
大学におけるURA組織の管理・運営モデルを構築するために、昨年度に引き続き、様々な角度からのデータを集積している。昨年度までのインタビュー調査等からアンケート項目を作成し、調査を行った。
今年度はRA協議会第1回年次大会においてセッションをオーガナイズし、2大学と民間の事例紹介と、有識者によるパネルディスカッションと前述のアンケートにより、定量的なデータと定性的なデータを集積した。セッションでは「URA組織」と「個人」が誰に対してどのような価値提供を行っているかを中心に議論を行った。アンケートでは、URAとしての期間が平均で約2年弱であり、組織がまだ若いことがうかがえた。またアンケートでは、個人のモチベーションとしては研究者に価値提供を行うことが大半の回答であったが、実際の行動では組織・個人ともに研究者と執行部に対しての価値提供を行っているとの回答が多かった。個人の満足度も5点満点中4点が一番多く、モチベーションを維持できているとも受け取れたが、3点が2番目に多いため、昨年度のインタビュー調査の結果とリンクしている可能性がある。また学内の認知度では3点と2点に回答が多く、この点に関してマネジメントの改善点があるといえる。パネルディスカッションでは大学執行部の戦略とURA組織の業務に連動性を持たせることがURAの価値を高める手段として重要だとの意見があった。
これまでの結果からURA組織行動の観点から「研究者重視型」と「執行部重視型」の2タイプが大半を占めることが明らかになった。さらに個人の実際の業務においても前述の2タイプが大半を占めていた。しかし個人のモチベーションの観点からは「研究者重視型」が大半を占めることから、組織行動と個人のモチベーションでずれがあることを見出した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
URAの組織行動についてはある程度結果が見えてきた。しかし、人的資源管理と組織の命令系統などについては調査が十分に行えていなかった点と海外調査を今年度実施できなかったため、やや遅れているとの自己評価となった。
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| Strategy for Future Research Activity |
最終年度としては、組織行動の類型化と大学の戦略をマッチングさせ、組織行動のあり方について考察を行う。さらに、人的資源管理の面について調査を進めていく。今年度もRA協議会の年次大会で発表と調査を行い、研究を進めていく。
また海外調査を実施して、海外の事例の集積も進めていく。
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| Causes of Carryover |
本年度は、旅費については他予算でまかなえた点と海外調査を実施できなかったために旅費が多く残っている。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、インタビューおよびアンケートをさらに拡大して実行する。またRA協議会年次大会等において発表および調査を行う。また海外における事例収集に努める。
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Research Products
(1 results)
