2015 Fiscal Year Annual Research Report
トビイロウンカのイネの圃場抵抗性に対する適応の遺伝解析
Project/Area Number |
25850037
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Research Institution | 国立研究開発法人農業生物資源研究所 |
Principal Investigator |
小林 徹也 国立研究開発法人農業生物資源研究所, 加害・耐虫機構研究ユニット, 主任研究員 (90355321)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | トビイロウンカ抵抗性 / バイオタイプ / 圃場抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度作製したトビイロウンカ圃場抵抗性品種IR64の加害系統K10Fと非加害系統C89Sの交配を行い、後代F2世代を作製して、IR64における発育を検定した。K10F♀xC89S♂交配F2世代とC89S♀xK10♂交配F2世代それぞれ3集団について、孵化幼虫を播種後7日後のIR64芽出しを準備したプラスチックカップに移して飼育した。最も早く羽化した個体が得られた日(12-14日)に残りの個体もすべてサンプリングし、体重を個体別に測定した。また、コントロールとしてK10F系統とC89S系統についても同様のデータを取得した。F2世代458個体の体重は平均 1.52gで、親系統(K10F, 1.68g; C89S, 0.73g)の中間の値を示した。回収したF2世代について個体別にゲノムDNAを抽出した。このうち、C89S♀xK10F♀交配F2世代1集団78個体とF0親2個体を用いて、Double-Digested Restriction-site Associated DNA sequences (ddRADseq)ライブラリを作製した。作製したライブラリはイルミナHiSeq2500シーケンサーで解読し、ソフトウェアstacksで解析した。結果、48Gbpの塩基情報から13万のマーカーが得られ、そのうちマッピング可能な共優性のSNPsマーカーが4000以上得られた。現在、表現型データと合わせてQTL解析を行っている。
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