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2014 Fiscal Year Annual Research Report

アルツハイマー病治療薬創製を志向したヒガンバナアルカロイド生合成基盤の確立

Research Project

Project/Area Number 25860081
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

浅野 孝  岩手医科大学, 薬学部, 助教 (10552888)

Project Period (FY) 2013-04-01 – 2015-03-31
Keywords薬用資源学 / ヒガンバナアルカロイド / LCMS-IT-TOF分析 / 次世代シークエンサー解析
Outline of Annual Research Achievements

無菌植物体の確立に成功した4種のヒガンバナ科植物(Galanthus elwesii、Habranthus andersonii、Narcissus bulbocodium、Leucojum aestivum)の地上部、小球、根及びN. bulbocodiumのカルスについて、凍結乾燥後、メタノール抽出し、高い表面極性を持つアダマンチル基を充填剤表面に導入したカラムを用いてLCMS-IT-TOF分析を行うことにより、ヒガンバナアルカロイド生合成仮想中間体の一斉分析系の確立を行った。分析により検出された質量イオンピークについて、ヒガンバナアルカロイドの精密質量に基づいてスクリーニングを行った結果、GalanthamineはL. aestivum及びN. bulbocodiumの地上部と小球、G. elwesiiの根に多く蓄積していることが示された。Lycorineはいずれの植物においても多く蓄積していることが示されたが、N. bulbocodiumでは他の3種と比べてLycorineの蓄積量が少ない一方で、Lycorineと骨格が僅かに異なるNarcissidineと推測されるピークのイオン強度が非常に大きいことが明らかになった。N. bulbocodiumのカルスでは、ヒガンバナアルカロイド生合成仮想中間体に相当するピークは検出されなかった。これらの結果から、ヒガンバナ科植物には、ヒガンバナアルカロイドを作り分ける生合成制御機構が存在することが示唆された。
さらに、4種のヒガンバナ科無菌植物を材料として、次世代シークエンサーを用いた発現遺伝子の網羅的解析を行うことにより、各植物種及び部位における発現遺伝子の種類と強度を明らかにした。今後、遺伝子発現とヒガンバナアルカロイド蓄積の間の相関を明らかにし、ヒガンバナアルカロイド生合成制御機構の解明へと発展させていく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] ヒガンバナアルカロイド生合成仮想中間体の一斉分析系の開発2015

    • Author(s)
      小野寺蓮、浅野孝、小暮紀行、高山廣光、藤井勲
    • Organizer
      日本薬学会第135年会
    • Place of Presentation
      デザイン・クリエイティブセンター神戸(兵庫県神戸市)
    • Year and Date
      2015-03-27
  • [Presentation] ヒガンバナ科植物の組織培養と代謝物解析2014

    • Author(s)
      浅野孝、小暮紀行、高山廣光、藤井勲
    • Organizer
      第32回日本植物細胞分子生物学会
    • Place of Presentation
      アイーナ いわて県民情報交流センター(岩手県盛岡市)
    • Year and Date
      2014-08-21 – 2014-08-22

URL: 

Published: 2016-06-01  

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