2014 Fiscal Year Annual Research Report
末梢性T細胞性リンパ腫, 非特異型は腫瘍性T細胞のサブタイプで細分類できるか?
Project/Area Number |
25860285
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
三好 寛明 久留米大学, 医学部, 助教 (30647780)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 末梢性T細胞性リンパ腫 / 核内転写因子 / 免疫染色 / 臨床病理学的検討 |
Outline of Annual Research Achievements |
末梢性T細胞性リンパ腫, 非特異型(Peripheral T-cell lymphoma, not otherwise specified: PTCL, NOS)の症例に対して免疫染色を行い、腫瘍性T細胞の核内転写因子(T-bet,Th1; GATA3,Th2; FoxP3, Treg; Th17, RORgt; Bcl6, Tfh)によってT細胞のサブタイプに分類し、統計学的に比較検討を行った。CD4陽性症例のうち、Th1タイプが18%、Th2タイプが72%、その他(Th17、Treg、Tfh)のタイプが9%であった。Th1タイプとTh2タイプの統計学的比較検討を行ったところ、節外病変あり(p=0.025)、Ann Arbor stage III or IVの症例(p=0.092)がTh1タイプで多く、PIT score, 3or4(p=0.051)、治療効果がCR(p=0.044)、形質細胞浸潤か高度の症例(p=0.035)がTh1タイプで少なかった。また、全死因死亡に関する予後曲線ではTh1タイプがTh2タイプと比較して有意に予後不良であった(p=0.045)。 上記の結果は約70例の解析結果であるが、臨床情報の拡充と多数例の解析を現在行っており、まもなく研究が完了し、近日中に論文投稿の予定である。なお、上記内容は厚労省班会議「難治性リンパ腫小班(木下班)」(2013.11.30 名古屋)および第日本病理学会総会 (2014.4.26 広島)で発表を行った。
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Research Products
(2 results)