2013 Fiscal Year Research-status Report
EGFR-TKI によるEMTを介した肺癌の薬剤耐性獲得と肺線維化機序の解明
Project/Area Number |
25860643
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田村 大介 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80646597)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | EMT / 上皮間葉移行 / Gefitinib / 間質性肺炎 / 薬剤耐性 |
Research Abstract |
本研究はEGFR-TKI によるEMTを介した肺癌の薬剤耐性獲得と肺線維化機序を解明するために行っている。2013年度の研究実績は以下の通りである。まず肺癌細胞およびヒトの正常な肺胞上皮細胞の細胞株を用いて、EGFR-TKIであるGefitinibに対する耐性株を作成した。これらの耐性株を用いてRT-PCRの手法を用いて解析を行ったところ、一部の細胞株においてはEMTを誘導する転写因子であるZEB2の上昇が見られた。また同時にTGFβの産生も上昇していることが示された。TGFβは間質性肺炎を惹起することが広く知られており、今回の結果はGefitinibとEMTおよび間質性肺炎との関連を示唆する重要な所見と考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り実験計画は遂行されており、また結果も我々の仮説に矛盾しないものが得られているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は上記の結果を他の細胞株でも普遍的に起こっていることかどうかを確認する実験を行い、その後はin vivoにても同様の結果が確認されるかを検討する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ほぼ予定通りの支出となり繰り越し額は必要最低限になったと考えています。 次年度に合算して使用させていただく予定です。
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