2013 Fiscal Year Research-status Report
SLEにおけるFli-1を介した形質細胞様樹状細胞の分化・IFNの発現機構の解明
Project/Area Number |
25860814
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 英二 福島県立医科大学, 医学部, その他 (50443883)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Fli-1 / 全身性エリテマトーデス / 形質細胞様樹状細胞 / 1型インターフェロン |
Research Abstract |
Fli-+/-MRL/lprを用いた研究に関しては、現時点ではサウスカロライナ医科大学より輸入し自家繁殖を行っている段階である。形質細胞様樹状細胞の検出に関しては各種文献を参考に確立を目指している。 ヒト末梢血を用いた研究では、ヒト末梢血より単核球を分離し、RNAを抽出しcDNAを作成し、これを、realtime PCRを使用して、Fli-1, Ets-1, 1型インターフェロン産生におけるkey moleculeとなりうる、IRF5、IRF7、IFIH1, TYK2など、その他、本研究者が以前に研究を行っていたIRF4の発現を計測する方法を確立した。また、末梢血単核球を用い、Lin-, HLA-DR+, CD45+, CD123+, CD11C+の細胞を形質細胞様樹状細胞として測定する方法を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画通りには進まず、形質細胞様樹状細胞の確認方法や細胞の分離等の方法を樹立することが遅れてしまった。 そのためもあり、患者さんや正常人コントロールの検体を採取する準備が遅れてしまい、学内の倫理委員会の通過が遅くなってしまった。 また、Fli-1ヘテロノックアウトマウスの輸入に関しても、事務処理に慣れておらず、時間がかかってしまった。 以上より平成25年度に関しては、実験環境の整備、概要の確立まで多くに時間を割かざるをえず、目的の達成には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、SLE患者、関節リウマチ患者および健常人コントロールより血液検体の収集を行っており、当初の目標であった、各群20例の集積を達成できそうである。ある程度集積した段階で、realtime PCRにおける、1型IFNの産生に関連しそうな転写因子の測定、flowcytometoryを用いた末梢血における形質細胞様樹状細胞の発現を計測し、Fli-1の発現が、形質細胞様樹状細胞の分化成熟やサイトカイン産生に与える影響を考察していきたい。 また、マウス脾細胞を用い、同様に、Fli-1の発現による差を確認していきたい。脾細胞から形質細胞様樹状細胞を単離する方法は非常に難しいため、骨髄細胞を培養し、形質細胞様樹状細胞に分化させて、研究を行う方法に変更する必要があるかもしれない。
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