2013 Fiscal Year Research-status Report
分子イメージングを用いた頸動脈内膜剥離術後認知機能改善のメカニズムの解明
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25861288
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
斎藤 秀夫 岩手医科大学, 医学部, 助教 (70552727)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 18F-FRP170 PET / 18F-FDG PET / 認知機能 / 頚動脈狭窄 / 慢性虚血脳 / 低酸素細胞 / 糖代謝 |
Research Abstract |
頚部内頚動脈狭窄病変に対して、脳虚血再発予防目的に行われる外科的血行再建術 によって認知機能が改善することが知られている。これは術前の慢性虚血脳には生存しているが機能を停止し、代謝が低下している低酸素細胞が存在し、血行再建術後に神経細胞の低酸素状態および代謝が改善することにより、認知機能が改善するのではないかと考えてきた。これを証明するため、慢性虚血脳における低酸素細胞の存在を示すために18F-FRP170 PETを用いて、また糖代謝低下を示すために18F-FDG PETを用いて検討することとした。またそれと並行して、認知機能検査行うこととした。 平成25年度は、18F-FRP170 PETを用いた検査を20例に施行して画像を作成、また18F-FDG PETを用いた検査を13例に施行して画像を作成した。18F-FRP170 PETで低酸素細胞の存在を確認できた症例は20例中3例、18F-FDG PETで糖代謝低下を確認できた症例は13例中5例であった。 これらの症例では、それぞれ認知機能検査も施行しており、その結果については、現在解析中である。 今後、18F-FRP170 PETおよび18F-FDG PETで得られた画像データと、認知機能検査で得られたデータを比較検討し、低酸素細胞の存在と認知機能の関係、糖代謝低下と認知機能の関係について、何らかの関連性を見いだせるものと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた2年間での検査症例数のおよそ半分の症例を集めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も継続して症例を集め、これまで通りに解析を進めていく。
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Research Products
(3 results)