2013 Fiscal Year Research-status Report
大腿骨頭壊死モデルラットを用いたステロイド性骨壊死発症超早期における病態解明
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25861327
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
後東 知宏 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (10420548)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 大腿骨頭壊死 / ステロイド / in vivoバイオイメージング |
Research Abstract |
本研究の目的は,ステロイド性骨壊死モデル動物を作成し、in vivoバイオイメージング法を用いてステロイド性大腿骨頭壊死症における発症超早期あるいは前病変を探知し、解析することである。 ステロイド性骨壊死ラットモデルは,リポポリサッカライド(2 mg/kg,2日間)の静脈投与後、メチルプレドニゾロン(20 mg/kg,3日間)の筋肉注射で作成した。ステロイド最終投与後7日の一部の検体では,組織学的にempty lacunaeの存在で骨壊死を確認できた。また,予備実験としてHIF-1aの免疫染色を行ったところ,壊死部周辺の境界領域での出現を確認している。動物モデルの作成にまだばらつきを認めるため,詳細な条件検討を追加している。 画像解析に関して,動物用MRIでの解析は,コントロールを用いた予備実験を行いラット大腿骨で解析が可能と思われる解像度を得ている。Hypoxia probe (IVIP-HD: in vivo imaging for hypoxia detection using HIF-1α)を使用したin vivoバイオイメージングは,ステロイド性骨壊死ラットモデルでの陽性所見は得られていない。検査条件や検査時期に関して今後引き続き検討を要する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ステロイド性骨壊死ラットモデル作成において,一定の確立で壊死することは組織学的に確認できた。しかし,MRIでの解析,あるいはin vivoバイオイメージングでの解析を行う時期,あるいは条件設定の兼ね合いが非常に難しく,現在検討を繰り返している。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは,ステロイド性骨壊死ラットモデルにおけるin vivoバイオイメージングでの解析に限定して実験を行うこととし,イメージングにて捉えられた病変部位に関する組織学的評価を優先的に行う。現在ステロイド最終投与7日での骨壊死発生は確認できているが,さらに早期にしぼって解析を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費が安価であるモデル動物作成実験に大部分の時間を要したため,繰越金を生じる結果となった。 実験動物および試薬等の購入と解析機器(イメージング装置,MRI)使用料が中心となる見込みである。また,イメージングの骨における条件検討のため,情報収集目的,または,イメージングの結果報告としての学会参加費を見込んでいる。
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