2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25861472
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高村 将司 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40648565)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 子宮内膜症 / Th2 / PGE2 / エストロゲン |
Research Abstract |
子宮内膜症は慢性炎症性疾患であり、好中球の集積がその慢性炎症の形成に関連すると考えられている。一方、子宮内膜症はエストロゲン依存性疾患であるが、炎症とホルモン産生に関する検討は十分でない。プロスタグランジンE2(PGE2)はアロマターゼ(P450arom)の発現を誘導し、エストロゲン産生を増加させる。一方で、IL-4は、Th2サイトカインであるが子宮内膜症の病態において重要な役割を果たしていることが知られている。IL-4が子宮内膜症間質細胞の3β-ヒドロキシステロイド脱水酵素(HSD3B2、重要なエストトゲン産生酵素の一つ)の発現に与える影響について調べた。 子宮内膜症間質細胞をIL-4とPGE2で刺激した。JAK3 阻害剤であるCP-690550やHSD3B2 siRNAを添加した。HSD3B2 and P450arom発現は、定量的RT-PCR法を用いて解析した。 HSD3B2とP450aromの酵素活性を調べるためDHEAを培養液に添加し、EIA法を用いて培養液中のエストロン濃度を計測した。 IL-4はHSD3B2の発現を用量依存性に増加させた。CP-650550はIL-4によって誘導されるHSD3B2 mRNA発現を阻害した。IL-4 とPGE2 は共刺激により、相乗的にHSD3B2 mRNA発現を亢進させた。IL-4はP450arom 発現を亢進させなかったが PGE2は P450arom mRNA発現を亢進させた. PGE2単独でもDHEAからのエストロン産生を亢進させたが、PGE2とIL-4で共刺激することにより、相乗的にエストロン産生を亢進させた。さらにこの亢進したエストロン産生はCP-690550とHSD3B2 siRNAで阻害された。 上記により、Th2免疫応答による慢性炎症が、子宮内膜症を増悪させるメカニズムの一端を示すことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
慢性炎症による子宮内膜症の増悪の機序の一つを見出すことができた。 当初の計画における好中球に関連した研究は(1)の途中であり、ELISA等のdataの追加が望まれる。
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Strategy for Future Research Activity |
1、好中球除去抗体を用いた子宮内膜症における好中球の重要性に関する検討 のELISA data解析の途中から実験を予定通り遂行する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1、好中球除去抗体を用いた子宮内膜症における好中球の重要性に関する検討 において、腹腔内貯留液中のKC、VEGF、MCP1、MIP2αの濃度測定等が未施行であり、予定より遅れているためである。 繰り越された金額を用いて、1のELISA測定 2ヒト検体を用いた、子宮内膜症組織への好中球浸潤とそれにより引き起こされる障害に関する検討 3子宮内膜症における新たな治療ターゲットとして、好中球遊走に影響を与えるプロバイオティクスを経口投与し、病巣形成に与える影響をマウスモデルを用い考察する。腹腔内や脾臓におけるサイトカイン濃度測定等の実験を予定通り進める。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] The Role of Bone Morphogenetic Protein 6 in Accumulation and Regulation of Neutrophils in the Human Ovary.2014
Author(s)
Akiyama I, Yoshino O, Osuga Y, Shi J, Takamura M, Harada M, Koga K, Hirota Y, Hirata T, Fujii T, Saito S, Kozuma S
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Journal Title
Reproductive Science
Volume: epub ahead of print
Pages: 不詳
Peer Reviewed
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[Journal Article] Cyclic stretch augments production of neutrophil chemokines and matrix metalloproteinases-1 (MMP-1) from human decidual cells, and the production was reduced by progesterone.2013
Author(s)
.Zhao Y, Koga K, Osuga Y, Izumi G, Takamura M, Harada M, Hirata T, Hirota Y, Yoshino O, Inoue S, Fujii T, Kozuma S.
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Journal Title
American journal of reproductive immunology
Volume: 69 (5)
Pages: 454 462
Peer Reviewed
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[Journal Article] Interleukin-4 and prostaglandin E2 synergistically up-regulate 3β-hydroxysteroid dehydrogenase type 2 in endometrioma stromal cells.2013
Author(s)
Urata Y, Osuga Y, Akiyama I, Nagai M, Izumi G, Takamura M, Hasegawa A, Harada M, Hirata T, Hirota Y, Yoshino O, Koga K, Kozuma S.
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Journal Title
Jounal of Clinical Endocrinology & Metabolism
Volume: 98(4)
Pages: 1583 1590
Peer Reviewed
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