2015 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠初期の超音波検査と母体血検査を組み合わせた周産期合併症の発症予知の研究
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25861509
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
仲村 将光 昭和大学, 医学部, 助教 (50465126)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 胎児発育不全 / 常位胎盤早期剥離 / 妊娠高血圧症候群 / DIC / 超音波検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
胎児発育不全、胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群を発症した症例をそれぞれ20例づつを目標に検体採取を行う。妊娠11~13週以降に10 mLの採血を行い、7mLはEDTA採血管に、残りはPAXgene Blood Tube (Quiagen)に採取する。EDTA採血管で採血したサンプルは、3000rpmで遠沈し、上清を分取して再度遠沈し、血漿として1mLずつマイクロチューブに分注して凍結保存する。PAXgene Blood Tubeは、室温で3時間放置後、そのまま凍結保存する。分娩後の胎盤においては、病理学的な検討を行い、超音波所見と比較し、超音波所見の意義について検討を行う。胎盤早期剥離症例では、胎盤後血腫があり早期剥離していたと考えられる部分と後血腫を認めない剥離していないと考えられた部分を別々に採取し、凍結薄切標本の作製用に包埋し、凍結・保存した。 胎児発育不全、胎盤早期剥離、妊娠高血圧症候群の多量出血例が3例づつ揃った時点で、対象(n=3)及びその対照となるPAXgeneサンプル(n=5)からmRNAを抽出し、個別にGeneChip Human Genome U133 Plus 2.0 (Affymetrix, Santa Clara, CA)を用いて、50400種類の遺伝子発現を網羅的に解析する。対象の3例は、症例毎にGeneChip解析する。また、コントロールは妊娠週数や他の画像所見を合わせた上で5例から抽出したRNAを等量ずつ混和し、一枚のアレイで分析する。その上で、これらの異常対象で共通して発現増強する遺伝子を専用の解析ソフトを用いて抽出した。 これらの結果を解析し、学会発表および論文作成の準備中である。
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Research Products
(13 results)