2015 Fiscal Year Annual Research Report
新規ライブイメージングを駆使した、緑内障進行を予測する軸索輸送パラメータの同定
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25861624
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
瀧原 祐史 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (50640140)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 緑内障 / 加齢 / ミトコンドリア / 軸索輸送 / 生体イメージング / ほ乳類中枢神経系 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界的に高齢化が進み、60歳以上の年齢層は、他の年齢層に比べて、最もはやく増加している。この傾向により、緑内障を含めた、加齢によって発症率が増加する神経変性疾患が臨床上の大きな問題となっている。我々は、緑内障の早期発見を目指した、生体における網膜神経節細胞の軸索輸送イメージングを実現するため、軸索輸送され、かつ緑内障の病態、加齢への関与が示唆されるミトコンドリアに注目してきた。しかし、ほ乳類中枢神経系を用いたミトコンドリア軸索輸送の生体イメージングを実現した研究は報告されていなかった。 大変興味深いことに、我々は網膜神経節細胞の軸索を観察対象とすることで、ほ乳類中枢神経系におけるミトコンドリア軸索輸送の生体イメージングに世界に先駆けて成功した。循環が保たれた生理的条件下、1マイクロメートル以下の解像度を有したイメージングにより、活発なミトコンドリアの軸索輸送を検出した。この生体イメージングにより、緑内障モデルマウスでは輸送されるミトコンドリア数が減少すること、加齢マウスでは輸送距離、時間が減少すること、輸送されるミトコンドリアの長さが減少すること、軸索におけるミトコンドリアが無い部分が増加することを示した。さらに高眼圧に対して、加齢マウスの軸索輸送は若いマウスの軸索輸送に比べて、より脆弱であった。加齢による緑内障発症率の増加に、網膜神経節細胞の軸索における、これらのミトコンドリア変化が関与している可能性があり、最終年度にこれらの成果を論文で報告した(Takihara et al. Proc Natl Acad Sci USA. 2015)。 加えて、単離培養した網膜神経節細胞の軸索に対してレーザーを照射することにより、軸索輸送障害を引き起こすことに成功し、論文で報告した(Yokota, Takihara et al. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2015)。
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Remarks |
なし
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] In vivo imaging of axonal transport of mitochondria in the diseased and aged mammalian CNS2015
Author(s)
Takihara Y, Inatani M, Eto K, Inoue T, Kreymerman A, Miyake S, Ueno S, Nagaya M, Nakanishi A, Iwao K, Takamura Y, Sakamoto H, Satoh K, Kondo M, Sakamoto T, Goldberg JL, Nabekura J, Tanihara H
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci USA
Volume: 112
Pages: 10515
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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