2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25861855
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
宮崎 真実(坂口真実) 九州大学, 大学病院, 研究員 (80608977)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | カルシウム修飾 / ジルコニア / アルミナ / 骨伝導性 / 軟組織親和性 |
Outline of Annual Research Achievements |
歯科領域に置いてセラミックスは審美的な観点から注目されているが、我々が審美的に気をつける部分は歯肉との親和性であるため、セラミックスの骨親和性およびカルシウム修飾の有用性を検討する前に、セラミックスの軟組織親和性を検討することとした。まず、in vitro実験としてチタン、ジルコニア、白金加金のプレート上で歯肉上皮細胞、線維芽細胞の培養を行い、細胞接着数、細胞接着力を測定した。また、免疫蛍光染色法にて上皮細胞ではインテグリンβ4、アクチン、核を、線維芽細胞ではヴィンキュリン、アクチン、核を染色し、形態の観察を行った。上皮細胞、線維芽細胞ともにチタン、ジルコニアとの間で細胞接着数、細胞接着力に有意な差は認められなかったが、白金加金では低い細胞接着数を示した。蛍光免疫染色では細胞はどの表面にも接着していることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
口腔インプラントは骨との結合もさることながら、歯肉貫通部における封鎖は細菌等の外来因子の骨への侵入を防ぐことにより、長期予後の向上に重要だと考えられる。セラミックスの中でもまず、ジルコニアの軟組織に対する親和性を検討した。ジルコニア自身に軟組織親和性があることが明らかになり、これから骨に対する検討を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの実験でin vitroでジルコニアが軟組織親和性があることが明らかになったので、骨に対する親和性をin vivo実験で行う。また並行して、カルシウム修飾した方が効果があるのかも合わせて検討することで、セラミックスに対するカルシウム修飾の有用性が明らかになると考える。よって当初の実験計画通りに進捗すると考える。
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Causes of Carryover |
産休、育休を取得したため前年度途中で実験を中断した経緯があり、実験計画を1年間延長したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度より少し遅延はしているが実験を進行させており、実験期間を延長したことで当初の予定通りに遂行できると考える。
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