2014 Fiscal Year Research-status Report
学校における体験型口腔健康教育プログラムの開発と評価
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25862075
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大貫 茉莉 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (40611520)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 学校歯科保健 / 口腔保健状況 / 味覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、児童生徒の口腔保健状況、口腔保健にかかわる行動、生活習慣、食習慣等がどのように変化するのかを歯科的、教育的、行動科学的視点から総合的に評価し、その結果をもとにさらに効果的な口腔健康教育プログラムを開発し、その普及を図ることをである。 初年度である平成25年は、味覚をテーマとして研究に取り組んだ。小学生、中学生、高校生の児童生徒を対象に口腔内診査、および全口腔法で実施した基本4味(甘味、塩味、酸味、苦味)の味覚検査を実施し、その分析を行った。 その結果をもとに平成26年度は論文の作成を行い、アクセプトされた(Ohnuki M, Ueno M, Zaitsu T, Kawaguchi Y. Taste hyposensitivity in Japanese schoolchildren, BMC Oral Health, 14: 36, 2014.)。 また、同年度は特に行動科学的視点から高校生を対象に研究を行った。10代後半である高校生は、歯周病の罹患に注意しなければならない時期である。歯周病は自分で気づきにくいため、自身で評価できるような健康教育プログラムが必須である。そのため、鏡を用いた自己評価法、爪楊枝を用いた自己評価法、知識提供を行い、口腔清掃状態、歯肉炎症状態の自己評価の改善を都内某高等学校生徒約360名を対象に検討した。本研究は現在、データを分析中であり、論文作成、学会発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は児童生徒を対象に口腔内診査、味覚基本4味検査結果(甘味、塩味、酸味、苦味)について、分析を行い、論文のアクセプトもされている。また現在は高校生を対象に口腔内の自覚を促す健康教育プログラムを実施し、分析中であり、これらの結果をまとめて学会発表、論文発表して成果を発表しようと準備している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は現在実施中の体験学習型健康教育プログラム実施後の児童生徒の変化について論文作成と学会発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は口腔内診査等で購入予定であった器具滅菌用のオートクレーブを借りて代用できたためその購入費用が発生しなかった。また実施費用に想定していた一部の学校への介入研究や国際学会参加がスケジュールの都合で参加できなかったためこれらの費用を使用することができなかった。したがって平成26年度実施を予定していた調査や学会発表は平成27年度に行って、研究経費を使用する計画である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越された費用の多くは、次年度の研究補助や実験補助に用いる予定である。
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Research Products
(1 results)