2015 Fiscal Year Research-status Report
体型別褥瘡予防ケア開発の為の基礎的研究-肥満体型高齢者の褥瘡好発部位の検討-
Project/Area Number |
25862119
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
岩崎 幸恵 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (10635626)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 褥瘡 / 高齢者 / 皮膚 / 血流 / 体圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、高齢者において、肥満人口の増加が示唆されており、肥満体型が褥瘡発生のリスク要因である、圧迫を引き起こしているという先行研究はるが、殆どの研究が研究の限界として、対象者数を増やすことや高齢者を検討するということを挙げている。また、褥瘡予防の一つとして、30度ルールという体位が施行されているが、体型差を考慮したものではない。そこで本研究ではこの増加傾向にある肥満体型工襟者への褥瘡予防対策の基礎資料とし、体型差を考慮した褥瘡予防方法を提案することができると考えている。また、在宅では除圧のための体位変換やベッド挙上・車椅子使用時のずれ予防は十分といえず、家族・医師・看護職・福祉職などが一貫したケアを提供することは重要であると述べられた先行研究もあり、今後在宅医療に移行するという近年の動きも踏まえ、本研究は在宅高齢者の褥瘡予防援助の一助となると同時に、一貫したケアを提供する指標にもなり得ると考える。 研究方法としては肥満体型高齢者の褥瘡好発部位を明らかにするための基礎資料として、健康成人および健康高齢者に対し実験を行った。 測定方法としては、仰臥位時血流量・体圧の測定を30分間経時的に測定し、圧迫を一旦解除するために測定後10分間、背部にクッションを置き、仙骨部及びでん部の圧迫を解除した。その後、頭部挙上30度の姿勢をとり、再度30分間仙骨部及び臀部の皮膚血流量・体圧を測定した。結果については現在分析中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究者が産前・産後休暇及び育児休暇を取得したため、研究期間の申請を行ない、許可されたため、今年度が最終年度となり、現在学会発表などにむけてデータを分析中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
データ収集が終了したため、データ解析及び分析を行い、学会発表などの準備を進めていく。
|
Causes of Carryover |
研究者が出産に関わる休暇を取得していたため、前年度予算を執行できなかったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
分析用ソフトの購入や学会発表に関わる費用に使用予定。
|